こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
皆さんは授業の中で使われるICTに対してどのようなイメージを持たれているでしょうか?
私は何度もICTと向き合い、時には喧嘩をして完全に使わなくなったり、今では愛用して肌身離さず持って授業に挑んだりと紆余曲折ありながらも、その真価を見極めてきました。
今日は授業の中でのICTの活用法と、実際に実験の中で利用した実験シートと定期試験で使えるようなふり返りシートの例をプレゼントいたします。
💻ICTに使われるな
オンライン授業に授業内のICT活用、校務における使用。
さまざまな場面でICTは学校現場に入ってきています。
公立学校などでは国からの補助でその端末や通信環境が整えられていますが、私立学校は多くの場合、ご家庭からそのお金をいただきICT環境を整えています。
そうなると、ただあるだけの飾りで終わらすわけには行かず、あるなら使わなければいけないと言った若干の強制力も働いてきます。
中には実際に保護者から「高い金を払って端末を買わせたのに全く使用しない。どうなっているんだ。」という苦情が入ったという学校もあります。
しかし、学校現場ではICTの扱い方について研鑽をしていくような時間はなく(そもそも研修自体がなかなかできない。)、ここの教員の力量や好みに任せてしまっているきらいがあります。
そして挙句の果てにICTに捉われて、使われてしまうような教員も出てくるのです。
ICTに捉われるというのはどういうことかというと、
- ICTを使わなくても良い場面でICTをどうにか使えないかと無駄な努力をしてしまう。
- スライド作りに必死になり、授業の運びがおろそかになってしまう。
- 臨機応変に対応できず、失敗するともう何もできなくなってしまう。
などです。
こんな人が周りにいたら、そっとこう声をかけてあげてください。
「無理してICTを使わなくとも、十分にできていますよ。」
と。
🤲難しいことはしなくて良い
なぜ、こんな教員が出てきてしまうのかというと、やはりICTに対して
- 難しい、簡単にできない。
- 何かミスると全てがダメになる。
- 失敗できない。
などと言った思い込みがあるからではないでしょうか。
その考えの時点で私は既にICTに使われてしまっていると感じています。
そもそもICTは何のためにあるのでしょうか。
それは、日々の授業や校務を少しでも楽にするためにあるのです。
だから、これまでやっていること以上に大変になる、時間がかかってしまうと言ったことはICTの出る幕ではないのです。
アンケート機能やクラスへの連絡などはICTのおかげで非常に楽になりました。
これまでは手書きでやっていて時間がかかっていたものが、瞬時にできるようになったのですから、ものすごいことです。
そのほかにもさまざまあります。
私のICTの活用についてもお話しします。
🧪ちょっとの工夫で大きな成果
私は理科を担当していますので、主に実験の中でICTを活用させる場面が多いです。
例えば、
このような実験の入力シートを利用して、生徒にデータを入力させることで実験をしながらグラフを作成でき、全体のようすも同時に確認できます。
これまでであれば、少ない授業時間んでは実験をしてデータを回収するまでしかできなかったのですが、考察を深めるところまでできるので理解度が一気に上がります。
また、
このようなふり返りシートを定期試験ごとに使用している学校もあるかと思います。
今まで紙で使用していたものを、単純にスプレッドシートに落とし込むだけで、生徒と教員とが同時に確認でき、グラフにして視覚的にも確認しやすくなるのです。
難しいことをするのではなく、いままで時間のかかっていたことから少しずつ。
これこそがICTの活用なのではないでしょうか。