こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

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教育の質保障にもつながるニュースが話題になっています。

「助っ人」のはずが現場の負担に…教育の質を揺るがす一部の臨時的任用教員に募る不安

人手不足の学校ですが、それを解消してもまた別の問題があるようです。

今日はこのニュースを見て考えていきたいと思います。

私立学校ですと非常勤講師、公立学校ですと臨任といって契約での教職員がいます。

多くの場合、他校との掛け持ちをしていたり長く講師として働いている人が多いので、問題はないのですが中には久しぶりの教員ということだったり、初めての教員という人もいたりします。

それほどまでに学校現場も人手が足りていないのですが、その採用方式にもどこか問題があるのかもしれません。

どちらにせよ、現場の教員が「このような人を採用してほしい」というのを直談判できる場面は少なく、いわばガチャ状態です。

学校によっても採用されているシステムは若干違いがあったりしますので、そのシステムを教えたりルールを伝えたりと他の教員にもある程度の業務負担が生まれます。

本来であれば人手不足で即戦力がほしいところではありますが、どうしても初めての人ですとさまざまな点を考慮しても、むしろ現場の教員の首を絞めてしまうことになる時もあるのです。

一方で、採用された方も非常に大変になります。

長く働かれている人でない限り、配属された先でどこの学年を持つかも分からない、どのような生徒像なのかも掴みづらい、それでも最初からフルスロットルで学校は回っていく。

正直ゆったりと教材研究や教育研究をしている暇はありません。

こんな中でどのようにして教員の質というものは保証されていくのでしょうか。

現場の教員からは称賛の声しか聞きませんが、教員の免許更新制度の撤廃も大きな分かれ目になっているような気がします。

これまでは、現場経験がなくとも何年かに一度は教育学に触れる機会がありましたが、今の制度上極端な話何十年前に教員免許を持った人が壇上に立つということもできてしまうわけです。

ただでさえ教育力というのものを担保できる制度がないのに加えて、この最低ラインの質を保っていたセーフティネットまで外された今、教員の質というのは一体どこを見れば良いのでしょうか。

こうした状況が現場の空気感を悪くし、どこかギクシャクとした雰囲気を生み出してしまう時もあります。

しかし、これは臨時で採用された教職員もその面倒を見る教職員も悪くはありません。

採用者に対して十分なフォローアップができるような時間と余裕が現場にもっとできればいいだけの話。

今の学校は忙しすぎて、つい自分のことだけに必死になってしまう時があります。

本来であれば教職という仕事は子どもたちの未来のためにも、子どもたち自身の確かな成長のためにも、十分なくらいに研究を重ねて探究していくべき職業です。

ましてや、やっつけで行ってしまうなどもってのほかです。

社会情勢も少しずつ変化してきており、学校の実態に溢れる問題も共通認識となってきています。

これからもっと良くなることを期待して、猫の手を玄人の手に変えられるくらいの土壌が学校に出来上がっていくといいですね。