こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
先生は週あたりに何コマ授業をしているのでしょうか?
みなさんは考えたことがありますか?
私の学校は比較的恵まれている方でして、教員一人当たりの持ちコマ数は標準16コマ、担任はマイナス1、理科は実験があるのでさらにマイナス1です。
なので、私が担当する授業は週あたり14コマです。
今日はそんな授業コマ数と先生の働き方について考えていきます。
🗒️多ければ多いほど安心できる!?
中教審の「質の高い教師の確保」を話し合う会合では、文科省の定める「直ちに取り組むべき施策」の論点案について先日議論されました。
この話し合いの中で参加している教員から多く出てきたのは、「標準授業時数を大きく上回る教育課程の編成は早急に見直すべきだ」という意見。
授業の持ちコマ数が大きく負担になっているようなのです。
この教員の授業の持ちコマについて考えてみましょう。
一般的に私が話を聞く限りでは、一人当たりの授業時間数は週あたりに多くても20数コマ(小学校であれば全科はもう少し多くなってしまいますが、、、。)、少なくて12コマ。
どんなに先生が少なくても、一般的な授業をしていればこのコマ数を超えることは滅多にありません。
一般的な授業量であればです。
学校によっては標準授業時間数を超えて授業を設置しているところもあるのです。
例えば文系と理系の違いによってコマ数を変えたりと。
私の担当しているクラスでも、同じ物理基礎という授業でも文系か理解かでコマ数が異なります。
これはやはり、やればやるだけできるようになるという教員の思い込みなのでしょうか。
➕講習、勉強合宿、直前講座、補講、、、いる?
やればやるだけできるようになる、学力が上がる、いい学校に入れる。
そんな時代もあったと思います。
しかし、現代は入試の傾向も少しずつ変わり決められたことをただたくさんやれば学力が上がる、できるようになるというほど単純でもなくなってきてしまっています。
しかし、学校では新たに対策をすることはあっても、これまでやっていたいいと思われているものに踏ん切りをつけるのはなかなかありません。
仕事も補修なども増える一方です。
果たしてこれは本当に児童生徒のためになっているのでしょうか。
とにかく増やせばできるようになるというのは、今の時代の学力アップについて考えなくてもいいという大人のエゴのような気もします。
それぞれの時間の重要度も混乱することでしょう。
👫適切な時間数は人それぞれ
個別最適化が謳われている現代、もしかしたら単位修得のために必要な時間数はそこまで重要なものでもなくなってきているのかもしれません。
時間によって単位が認定されるのでなく、成果によって単位が認定される。
これこそが個別最適化かつ個々の資質能力を磨ける方法なのではないでしょうか。
まぁ、そこまでいうとあまりにも制度も何もかもぶっ飛びすぎかもしれないので、成果認定としつつも、これによって生まれた時間差を有効活用するというふうにして協働学習をしていくというのが理想だと感じます。
先生の負担を減らすために授業時間数を削減するのは賛成ですが、それ以前に授業の時間数というものの意味を今一度考えてもいいのかもしれません。
みなさんはどのくらいの授業時間数が、先生にとっても生徒にとっても適正だと考えますか?