こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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公立小中高の教員採用試験のスケジュールが早くなってきているようです。

一般企業の早期解禁に合わせてそれよりも前に教員採用試験を行うことで、一般職への人の流れを教員へという考えのようです。

ただ、夏前のこの時期は教育実習があるんですよね、、、。

さて、教員採用試験の日程が上のような理由で前倒しになるとどのようなことが起きるのでしょうか。

あくまでも予想でしかないのですが、教採の準備が間に合わずそもそも受験をする人が減ってしまう、教採を考えずに一般企業にもチャレンジするので逆にそちらに人材が流出してしまう、準備が間に合わない中でも受験する人が増えて基準値が下回っていく、、、。

他にもさまざま考えられるかもしれません。

ただでさえ、教員の数が足りず教員免許更新制度をなくしたことによる教職員の力量低下がささやかれているのに、大丈夫なのでしょうか。

私が受験をしたときには山ほどいた教員希望者も徐々に減っていってしまっています。

年齢層的にもどうやら新卒で教職希望をする人は少なくなってきているようです。

時期がずれることによって教員採用試験の質は低下し、教員の力量も下がっていく。

そんな未来が訪れないことを願うばかりです。

私たちの学校にも今来てくれていますが、教育実習についてももう少し考えていく必要があるのかもしれません。

教員というのは、特に私立は新任の先生に優しくありません。

担任やいろいろな業務を新任だから軽減するということはあるかもしれませんが、マニュアルがあることは少ないです。

当たりの先生が近くにいればいろいろと教えてくれますが、そんな都合のいい子とも少ないです。

大体の場合は初めてのことを少しずつやりながら覚えていくというのが普通です。

そんな教員だからこそ、教育実習はもっと実務と経験を積んでいく必要があるように感じます。

正直、2週間から3週間では教員のつまみ食いで、いいところどりしかできていません。

酸いも甘いもすべて経験してから教員という道を選べるようになれるともっと教員という道を選ぶ人も増えるのではないかなと感じるのですが、学生にはそこまで時間もないようです。

このご時世、教員になりたいという信念をもって頑張っている人の方がやや変な目で見られます。

それほどまでに、教職=ブラックというのが社会に浸透してしまっているのです。

これは正直止めようがないことなのではないかなとも思います。

現に現場の教員は忙しくて大変で根を上げています。

その声がなくならない限りはこの波は去ることはないのでしょう。

今働いている教員の幸せを生み出すこと、そしてこれから教員を目指したいという人が増えていくようなしくみつくり。

この2つが求められています。

教員採用試験を前倒しにするのは、1つの案としていいのかもしれませんが、実際の採用人数にだけ目を向けた一人一人の教員の声を聞いていない変更と言ってもいいのかもしれません。

これだけ魅力ある仕事、大変なのもご最もですが、もっともっといろんな人にその魅力が伝わればいいのになと思っています。