こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんが学生の時、学校の先生はどのような授業をしていましたでしょうか?
当然今ほどICTも進んでいなくて、投影機器を使っての授業は珍しいものではなかったでしょうか?
私自身も中高時代は移動式のTVを持ってきて授業をする先生がいる程度でした。
今日はそんなICTの中でもスライドを使った授業について考えていきます。
🧑🏫スライドは何のために?
タイトルにもあります「Death by PowerPoint」。
意味は皆さんご存知でしょうか。
直訳するとパワーポイントで死ぬ。
果たしてどういうことか?
何となく、耳にするとそのイメージも思い浮かべられますでしょうか?
そうです、これは講演会や講義などのつまらないスライドによって受講者たちが次々に眠りに落ちてしまうようすを揶揄してつけられたものです。
特に日本の講演会などを指す場面が多いです。
分かりやすく聴衆が少しでも話に気を向けられるようにと作成したはずのスライドが、ただただ聴衆を眠りに誘うための道具に取って代わってしまう。
こんな悲しい事実があっていいのでしょうか。
最近ではこの辺の知識も幅広く知られるようになり、書店やネットなどでもテンプレートが山ほど転がっています。
それでも教員含め旧式のスライドの使い方をしている者の中には、とても読めない小さな文字だらけのスライドを作成したり、さまざまな色を使い過ぎて配色暴力をしたりと、とてもではありませんが、有効活用できているとは言い難い事例がほとんどです。
🥱スライドではなくて話が、、、
そんなこんなで最近はこんな仕事なんかも出てきています。
脱・居眠り続出の講義。大学教育により良いパワポスライドを導入させたい!ビジネス資料専業業者が教育現場に進出。
要はスライド作成代行です。
聴衆にとって分かりやすいようにスライドにまとめてくれると言ったものです。
確かに伝えたいことは詰まっているんだけど、スライドなんて作る時間が全くないという人には持ってこいのものだッともいます。
しかし、学校の先生はどうでしょうか。
そもそもスライドをより分かりやすく作ったところで、児童生徒がその授業に集中するとは限りません。
🏁何事も使い方、根幹には目的
このメルマガでも再三、さまざまな場面で記事にさせてもらっていますが、結局のところそのスライドの作成する目的が全てでしょう。
児童生徒にとって分かりやすいものをということであれば、どんなふうにすれば分かりやすいのかを考えなければなりません。
もしかしたら、そもそもわかりやすさ以前に子どもたちとの関係性を作ることのほうが先かもしれません。
学校には授業というよりもスライド作りに勤しんでいる先生がたくさんいます。
現に私自身もICT過渡期の教員だったために、一度はICTを使える教員ではなく、ICTに使われる教員になっていました。
「Death by PowerPoint」よりも、「Move by PowerPoint」。
「Move by PowerPoint」以前に子どもたちの注意をひける関係性を。
それこそが授業の中でのスライドの立ち位置なような気がします。