こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
各学校で行われている性教育、数年前まではどちらかというと避妊や男女の性の話などが多かったように思います。
それがここ最近ではそLGBTQの話題に変わっています。
皆さんの学校ではどのように性教育の時間で学んでいるでしょうか?
🌈まずは教員陣に教育を
こういった性教育の時間を学校生活の中でとるのは必要です。
ただ、「最近流行っているから男女の性関係よりもLGBTQだよね?」といったところも多いような気がします。
社会的に見てもそちらの方が話題に上がることが多いですが、ただこれまでやっていたわけで当然のことながら避妊や性教育といった部分も重要になるはずです。
決められた時間内でしか教育ができないのは分かるのですが、だからこそ科目の中でも横断的に取り扱っていく必要があると感じます。
社会や理科、国語など取り入れようと思えば取り入れられる機会はあるかと思います。
ただ、そのためにはやはり教員陣の知識も必要になります。
今でこそこんな風に社会の中でピックアップされていますが、数年前まではそこまで注目されていませんでした。
私たち教員にとってもまだまだ十分な経験がないわけです。
そういった配慮をしていても、当然男性は女性を女性は男性を好きになるものだという当たり前が染みついてしまっているわけです。
教員として指導をしていくためには、この当たり前を当たり前ではないところまで変える必要があるのではないでしょうか?
💓性自認、多様性の理解よりも
学校の性教育では、自分自身の性についてを知る、いろんな性のあり方があるという多様性の認識に重きを置くことが増えています。
確かにそういった学ぶ時間を設けるのも大事にはなります。
しかし、それだけでは不十分なようにも感じるのです。
日本は特に海外と比較しLGBTQの理解と社会の在り方が遅れている傾向にあります。
それを良しと取るか悪しきととるかはいろいろな考え方があるかと思います。
例えば、海外の映画だともうトイレの男女共用化は当たり前のように演出されているものも多くあります。
日本でこれを絶対に進めるというとこれまた極端な意見になります。
昨年の夏ごろに話題になっていた女性の精神的安全面などを考えると日本では現実的ではないのかもしれません。
このように社会の中でも答えが出ずに、たくさんの大人が考えている場面が見られます。
であれば、単純に数時間の中で教育を行っていくよりも学校生活全体を通して学んでいく必要があるのではないでしょうか。
⌚一方通行ではなく考える時を
先ほどもありました通り、我々教員自身もまだまだ知識が不十分な点があります。
それは時代や社会の流れもあるので仕方のないことです。
だからこそ、そこに胡坐をかくのではなく、焦って偏った知識を取り入れるのでもなく、子どもたちと一緒に学んでいく姿勢が大事になります。
これは大人だけでなく、子どもも一緒です。
子ども自身も今この変化しうる社会を生きていく中では、知っておくべき知識の一つではあります。
中には、性自認も済んでいない子LGBTQという多様性を学ばせるのはどうかという声もあります。
それも一理あります。
でも、そういった知識を通せんぼして子どもに入れないというのもまた変な話ではないでしょうか。
分からないからこそ、一緒に学ぶという姿勢を大事にしていきたいものですね。