こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
学校にいれば決められた仕事だけでなく、急遽しなければならない仕事というのも増えてきます。
生徒を相手にしていれば特にそうです。
私自身、担任をしていますが、教室に入れば「先生〜」の呼び声が至る所で発生します。しかも、返事もするまもなく自分のことを話し始める笑。
今日はそんな生徒対応について考えていきます。
🚨急に対処しなければならない案件発生!
教室で自分の仕事を行なっていたとしましょう。
帰りのHRであったり、教室整備、面談の準備などです。
まだ、クラスには生徒がたくさんいます。
そんな時、急に教室のはじの方で男子二人が殴り合いの喧嘩を始めました。
教員の立場としてどのような対応が相応しいでしょうか?
普通に考えれば、自分の仕事を一旦中断して、喧嘩の仲裁に入り、他の先生を呼んだり、職員室へ二人を連れて行って事情を聞いたりという流れになるのではないでしょうか?
その時々の状況に応じて対応しないといけないので、絶対的な正解はないですが、自分の手を一旦止めて生徒対応をするという点においては、どんな場面でも共通なのではないでしょうか?
しかし、これが大きな問題につながる可能性もあるわけです。
⚠️気をつければいいというわけではない
9月18日、教育庁から都立高校における生徒個人情報の紛失についてが報道されていました。
当然、個人情報の取り扱いについては細心の注意を払って取り扱わなければなりません。
今回の件についても再発防止に向けて、より一層確認が必要です。
しかし、最後の文に少しモヤっとした部分もあったので、取り上げさせてもらいました。
報道の中にある、「個人情報の管理に関する研修を実施するとともに、生徒資料等の管理状況及び取扱い方法を確認」という文言。
果たして研修でどのような学びをするのだろうと気になってしまいました。
もちろん、紛失をする教員の管理体制不足という点は指導をしなければならない点かもしれません。
ただ、この教員も当然のように取り扱いには注意していたはずです。研修でただ「取り扱いには厳重注意してください。」というようなことを言われたとて、「そんなことは分かっている。」となるでしょう。
学校には予測できない緊急の生徒対応というのが、いつでも起きる環境にあります。
今回の失態を擁護するわけではありませんが、具体的かつ現実的な対応を学校で決めるというのが大事になるような気がします。
❓いつ、どこで、誰と、何を、、、
喧嘩や命の危険のある緊急度の高い場合には、個人情報であろうとも正直しょうがないというのが私の見解です。
そちらよりも優先すべきことがある。
例えば、それよりももう少し緊急度の高い生徒対応については、難しいところです。
私も自然とできるまでには随分と時間がかかりました。
それでも、重要な個人情報を持っているときなどすぐには対応できない時は、きっぱりと「今は〜〜だから対応できない。」と対応するのが必要です。
その上で、いつ、どこで、誰が、どのように対応できるのかをその時に提示するのも重要です。
そうでないと、児童生徒は勝手なものでこちらの状況を理解せず、「無視された」と受け取ります。
こう言ったことを学校の研修で教えてくれるといいのですが、、、。
私自身、教員になって数年目、他校の公立の先生に教わりました笑。
お堅い研修も大事ですが、こういう仕事感覚的なものを伝えていくことの方がよほど大事な気がします。