こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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みなさんの理想とする社会はどのような社会でしょうか。

ウェルビーイングという言葉があります。

身体的・精神的・社会的に良い状態にあること、短期的な幸福のみならず、 生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念です。

現在教育界にはさまざまな問題があります。

長時間労働、教師の指導力、教育格差、、、。

そんな中、ウェルビーイングの教育、そして社会への浸透を目指すといった資料が文科省から出ました。

みなさんはどのように考えますか?

☁️時間ができれば生徒のことを考えるという性善説的幻想

こういった話が出てくると、児童生徒のより良い生活を求めるというのは前提ですが、その前に先生にも必要なんじゃないかというような議論が発生します。

より良い教育を!とか、先生にもゆとりのある時間を!というのも一つの主張として正しいのかもしれませんが、その前に抜け落ちている前提があるように感じます。

例えばじゃあ、制度が改善され先生にゆとりができたとき、そのできた時間は児童生徒のためになるのでしょうか?

確かに先生の多忙化が解消され、精神的安定が保障されれば、その分児童生徒への対応も少しは変わったものになるのかもしれません。

長い目で見ればそれは変化になるのかもしれませんが、多くの場合こういった主張の中にある意見には、「できた時間で先生は自己研鑽をできる」といった話が出てきます。

???

確かにそれが理想ですが、本当に先生は皆できた時間を自己研鑽に充てるのでしょうか?

それを厭わない教員も多いと思いますが、やはりその性善説には少し強引な印象を受けます。

🙅ウェルビーイングを邪魔するのは?

文科省の資料にも出てくるほどに浸透してきているウェルビーイングの考え方ですが、ではなぜそれ以上に職場の中に広がっていかないのでしょうか。

私は一つに旧態依然の学校の雰囲気が問題にあると考えています。

働かれている方からすれば、職場というのは1日の中でもほとんどの時間を過ごす場所になります。

その職場がどんな風土なのかによって、個々人の調子の波も大きく変わっていきます。

例えば、やる気に満ち溢れていて、みんなで意気投合し、共通の目標があるような職場では仕事に夢中になって頑張る人が多くいます。

顧客を大事に考え、顧客の生活が良くなるように最善の選択をしようと努める職場では、社員同士のライフワークバランスも優れたものになります。

学校はどうでしょうか?

全ての学校がとは言いませんが、どうしても変わりたくない、変えたくない雰囲気が漂ってしまっていて、チャレンジ精神を削ぐような空気があるように感じます。

急な対応を求められることが多く、教員の時間は湯水のように使われていきます。

そして、そこに疑問すらも持てなくなっていってしまう先生たち。

制度を変えるのも大事ですが、やはり個人個人の生活や仕事との向き合い方を改めて問い直す、そんな時間が必要に感じます。

💡ライスワークではなく、ライク&ライト&ライフワークに

働き方も働く志もひとそれぞれ。

それでも、そこを考えるのは自分自身の人生を考えることにもつながります。

なぜ、今その職業をしているのか、なぜ続けようと思っているのか。

食べるために働くライスワークではなく、好きで追求したくて働くライクワーク、その仕事が使命天命と感じて働くライトワーク、生きがいを感じて働くライフワーク。

自分にとっての働くとは一体どれなのか。

改めて自分の人生と職業を比較して、生き方を考える1日にしてみてください。

ウェルビーイングに消費期限はありません。

いつでも、思いを変えたところからがウェルビーイングです。