こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんは、順位やランク付けについてどう思われますでしょうか?
海外からの日本教育の視察で、順位をつけたりする様子に落胆する映像をたまに拝見します。皆さんは順位付けのない世界をどのように感じますか?
🏅順位をつける意味を考える
そもそも、順位をつけることに対してどのような意味があるのでしょうか?
小学校ではあまりテストの成績で順位付けということはないかもしれませんが、中学校や高等学校ですとテストの点数の上位者を廊下などに張り出したりします。
試験は自分がどの程度その科目に対して理解を図るものとして、張り出さない学校などもあるようですが、一時期このことについて中学生と話したことがあります。
私が話したのは3名ほど。
2名は成績上位者、1名は成績不良者です。
2名の成績優良者も全く異なる意見でした。
成績優良者のAくんの意見
「成績優良者の掲示は、自分の自身につながるし、乗らなかったら乗らなかったでやる気が出てくるので、ぜひ載せてほしい。」
成績優良者のBさんの意見
「もし、私が成績優良者になっても掲示しないでください。掲示されることで他の人に妬まれたり、羨まれたりするのが精神的に疲れるんです。」
成績不良者のCくんの意見
「成績を掲載していたとしても結局載ることはないから他人事かな。でも、載っている人はすごいなって思うよ。」
生徒の中でもやはり意見は分かれるようです。
どちらがいい悪いというよりかは、どんな思いで掲示するのかしないのかの方が大事なのでしょう。
🔥自信が尽くしやる気になる、逆もまた然り、、、
上記の生徒の意見を見てみてもさまざまでした。
生徒のやる気を鼓舞するために掲載をするのであれば、方法を考えなければいけないかもしれません。
この成績上位者だけを載せる方法だと、上位のものにしか競争意識が働かず、下位のものは結局のところ惰性で終わってしまうからです。
もし、全体に対してのやる気を促進するのであれば、全体の掲示をするのではなく個人に対して順位を知らせ、次に目指す位置も提示するのがいいでしょう。
まさに個別最適化です。
また逆にこちらの思惑以上に自分の満足度が低い生徒もいるかもしれません。
周囲はこの子ならトップ10に入れるはずと思っていても、本人の中ではトップ30に入っているだけで満足してしまうということもあります。
そう言った時にはやはり単純に順位を知らせるだけというのは非常にもったいないです。
順位づけはただの自分の居場所を知るツールでしかなく、そこからどのように行動するのかどのようになっていくのかは本人の思いややる気次第。
コーチングやティーチング。
そこをひっぱていくためにやはり教員の役割は非常に大きなものになっていくのでしょう。
👟競争なき資本主義は搾取?
ここまで、順位付けやランキングに対してどちらかというとネガティブな意見を出してきましたが、その反対もまたあるのかもしれません。
「競争なき資本主義は搾取」
これは、今年2022年の頭にアメリカ合衆国のバイデン大統領が食肉業界について語ったものです。
アメリカで世界大手4社が食肉業界を斡旋してしまっていることを問題視した発言です。
全くの競争が販売業会からなくなってしまうとそれは、ただの独り占め、搾取と対して変わらない様になってしまうのです。
そうなるとやはり、ある程度の競争は必要なのでしょうか。
そう言った大手会社も競争を勝ち抜いてきた上での大手であることは間違いないのでしょうが、構造化し尽くしてしまうとそこに新しい風は吹かなくなります。
ともなるとやはりある程度の競争を促す環境も必要なのでしょう。
みなさんはどう思われますでしょうか?
また、学校の中での??な競争はありますか?