こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんの在学していた学校、もしくは身近にある学校という場所では、実践的な取り組みをされているでしょうか?
私の学校は米軍基地と隣接していることもあり、一時期はアーミーの方に来ていただいて英会話の授業などもしていました。
今日はそんな世の中に溢れる教育実践について考えていきます。
♻️なぜそれをやったのですか?
個人的に教育時々が好きで時々「教育」をテーマに検索をかけます。
実際にやっていただくと分かると思うのですが、ありとあらゆる教育実践が毎日のように世の中に出てきていることが分かります。
最近で言えば、流行りの生成AIの記事なんかは後を断ちませんし、高校の教科書に大々的に新しく取り入れられるようになった金融教育についても毎日のように更新されています。
他にもモンテッソーリ教育やインクルーシブ教育、GIGAスクールとなどなど、いわゆる流行りの教育単語が並べられます。
その記事を見てみると、面白そうだったり勉強になる部分も多分にあるのですが、どこか違和感を覚える瞬間もあります。
大変素晴らしい実践であるはずなのに、その目的がほとんどの場合書かれていないのです。
まるで、その目的は誰にとってももう既知であるかのようなそんな書かれ方がしています。
確かに知っておくべき内容ではあるかもしれないし、そんなことにいちいち触れていては文字数や情報量が増えてしまうかもしれませんが、それでもそれは実施団体にとってはとても重要な項目であるはず。
そこにもっと焦点を当ててもいいのではないかなと思うわけです。
🐒表面だけのモノマネ学校
そうなるとどんなことが発生するかというと、表面だけを真似したモノマネ学校が増えるわけです。
当然元祖の学校であれば、それを行うまでに至った経緯や背景があるわけなのでブレることもありません。
しかしモノマネ学校からしてみれば、そこに理論や根拠は全くといっていいほどありません。
当然、生徒だけではなく教員陣からも理解はもらえず、学校にいい風をと始めた新しいことが、下手すれば内部から崩壊していく可能性すらあるのです。
大切なのはどこが何をやったかではなく、どうしてそれをしたのか。
先人の成功例を真似るのは学びの第一歩ではありますが、ただ真似るだけでは勿体無いものになってしまうのです。
👤自己分析から
そうなるとどうすればいいのかというと、やはりスタートは自己分析です。
自分の学校のことを理解するからこそ、何をすべきか何が必要かが見えてくる。
それも見えずしていきなりあーだこーだと始めるのは、募集にとっていい傾向があるかもしれませんが、それは一過性のものです。
例えば、ある有名な学校が担任制度を廃止したから、うちの学校も。
とすれば、話題の学校と同じ取り組みをしているぞと最初は飛びついてくる人もいるかもしれません。
しかし、その単に制度廃止が生徒への配慮上のものなのか、教員負担軽減のものなのか、行事への熱量の問題なのかそこに統一性がなければ、いずれ精度が風化していくことでしょう。
素晴らしい実践はその取り組み以上に、自分の学校とのマッチングが素晴らしいもの。
まずは自分の学校を知り、何が必要かを導き出すのが最もいいのかもしれません。