こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
ペーパードライバーと言えば、免許取得後公道を走っていない人だったり、以前に運転してからある程度の期間が空いてしまっているような人のことを指します。
今日はそんなペーパードライバーならぬ、ペーパーティーチャーについて考えていきます。
🏫ペーパーティーチャーとは
ペーパーティーチャーとは教員免許を持っていながら、教職に就いていない人のことを指す造語のようです。
大学時代に教職課程を取ったものの別の職に就いたり、そもそも教職から離れたりとそれぞれだとは思いますが、現在の教員不足解決の一助になると考えられています。
自治体によっては、一般職に就いている教員免許保持者、つまりはペーパーティーチャーに対しての説明会や研修を行うようなところもあります。
これほどまでにペーパーティーチャーへの働きかけが生まれている背景には、教員免許更新制度の発展的な解消があります。
文科省は発展的な解消と言っていますが、実質更新制度自体は撤廃に近いものだと思います。
つまりこれまでに教員免許を取ったことがある人であれば、正しい手順を踏めば誰でも教員に復帰、もしくはチャレンジできるというわけです。
確かに現在、教員免許を保持している人が全員教職に関わってもらえれば、すぐにでも教員不足の問題は解消されるでしょう。
これも一つの解決策だとは思うのですが、ちょっとモヤモヤです。
📖持ちたい人より持っている人
眠っている教員免許保持者を起こすのは、どこかタンス貯金を発見するような感覚にも似ていると思っているのですが、それはさておき。
確かに今まで教員の道も考えて免許を保持した人であればすぐにでも現場に投げ出すこともできます。
しかしそれは根本的な解決にはなっていないようにも思うのです。
そもそもそこまで魅力的な職なのであれば、教員免許を保持した状態で教職から離れるでしょうか。
教員をやりたくてもやれなかった何か、業務量なのか働き方なのか、技術力なのか、環境なのか。
そういった部分に目を向けて解決策を講じていかなければならないように思います。
確かにすでに教員免許を保持していて社会経験も積んでいるとなると、それは学校現場にとっては魅力的かつすぐに問題解決につながるような人材かもしれません。
ただ、今保持している人よりもこれから教員になりたいという人を応援する仕組みの方がよほど大事な気がします。
👩🏫教員はフリーランス化?
実質教員免許の授与率は年々低下はしていますが、毎年20万件ほどはあります。
これらの与えられた免許が日の目を浴びずにしまい込まれてしまうのは、言葉を選ばずに言えば教員になりたくない、ならなくてもいい状況があるからです。
しかし、そういった学校の働く環境も徐々に好転化していくと思います。
そうなったときにどんな学校になっていくのか。
私は教員もフリーランス化をしていくのではないかと思うのです。
指導要領によって統一した授業は行われているものの、その中身がまるっきし一緒なことはありません。
分かりやすい先生がいれば分かりにくい先生もいるし、つまらない先生もいれば面白い先生もいる。
そうなったとき、学校は教員不足を解消するために講師を雇わなければなりません。
この講師の採用に変化が訪れるのではないかと考えています。
より、学校の要望に沿ったような形で講師の先生もスキルアップをして、学校側も求める人材を限定し始める。
学校に永続勤務というのもあと数年でもしかしたらなくなるのかもしれません。
皆さんはどのように思われますか?