教員支援のオンライサロン『ティーチャーズアソシア』のメディアチームの取り組みとして、チームのいがぐりがメンバーにインタビューをしています。
今回はアソシア会員で、何があっても見守ってくれるアソシアの母性、ひいさんにお話を伺いました。
けじめ、メリハリ、公私、オンオフ、どれももちろん大事です。
しかし、真面目は不真面目さがあるからこそ生まれるもの。コインの表と裏のような存在です。
”しっかり”やるためには、その対極にある、”おふざけ”を真剣にやらなければ、ぼやけたものになってしまいます。
そんな”おふざけ”を真剣に取り組んでくれるひいさんが語る教育論は、実は人間関係を形成する上で最重要なものでした。
そしてそれは、子供の自己肯定感を高めていく上でも無視できないものになります。
アソシアのメンバーをもっと知りたい、ふざけるは正義と思う方は是非ご覧ください。
ひいさんのプロフィール
子供を産むまでは、ダンスを教えながら自身もダンサーとして魂の全てをかけて舞台で生きてきた、中学生と小学生の2児の母。
子供に対しては、耳を傾け見守るけれど、放っておくが信条。
教えないを含めた教える事に興味津々。
直感での選択が、自分を見つめ直すきっかけに
アソシアに入った理由
ひいさん、まずはアソシアに入ったきっかけを教えてください。
はい。教育にもともとめっちゃめちゃ興味があって、コロナ期間でZoomを知り、いろんな教育イベントに参加していたんですよ。
あの時期はほとんどオンラインでしたもんね。それまでは教育に対する思いは奥底にしまわれていたんですか?
いや、まず、保護者が学校に意見するとかっていう頭が全然なかったんですよね。
それでは、教育イベントに参加していく中で、保護者も教育に対して意見して良いんじゃんって思いが出てきたってことですか?
あぁ、でも最初のきっかけは私自身もダンスを教えていたので、もともと視点が教育者視点だったんですね。子供のスイミングスクールとかでも、ついその先生の教え方に目がいっちゃって笑。
あとは、娘が5,6年生の時の担任の先生が大ちゃん(アソシアメンバー)だったんですね。
それで、6年生の後半の方で、よく話すようになって。「あー、言って良いんだ。」って思うようになったのがきっかけで、どんどん発信するようになったんです。
へー、それで、そんな時にアソシアのイベントに出会ったってことですか?
そうです!
でも、私実は恥ずかしがり屋なので、最初は耳だけでずっとイベントに参加していたんですね。
そうなんです。それで一方的にアソシアのことを知って。ある日のLHRで「入れば?」って言われて、直感で「はい!」って答えて入ったんです笑。
アソシアに入ってからの変化
じゃあ、次にひいさんがアソシアに入って、変わったなぁって感じることがあったら教えてください。
なんか、普通に息するとか、ご飯食べるとか、歯磨くとか、私にとっては普通のことをめちゃめちゃ重宝され、褒められ、そうなの?みたいな。自分では頑張っているつもりないのに褒められる。
なんか、自分では気づかない大切なことを再発見させてもらいました。
リラックスしたひいさんを、自分でももっと認められるようになったってことですね。
しかも、やればやるほど喜ばれるから。あぁ、ふざけるのも良いのね〜みたいな。
そんなひいさんだからこそ、みんな好きですし、頼りにしているんですね!
共感と安心感が自立を育む
理想の教育
ズバリ、”口出ししない”ですね。自分で考えて、自分でやる。そして大人は失敗しても失敗したでしょって言わない。
あぁ、なるほど。失敗からも学びがあるってことを気づいてもらうんですね。
なんでも言って良いよの空気作り
なんか私いつも、息子や娘の言葉にハッとするんですけど。
さっきも、オリンピックの水泳を見ていたんですけど、ほんの僅差で負けてしまって銀メダルだったんですね。
そこで私が、「銀メダルの人悔しいだろうね」って言ったら、「いや、みんな努力しているんだからみんな悔しいよ」って言われて、あぁ、すいませんでしたみたいな笑。
おぉ、お子さんの発言からまた違った視点が見えてきたんですね。
そうなんです。言うことによって、ハッとしましたし、だからなんでも言って良い空間を作るのって大切なんです。
自分で考えて言っているわけで、こっちもそれに気づかせてもらえますしね。しかも前向き。
でもそれってきっと、ひいさんからもらっているものなんでしょうね。
ははは、本当笑。でもね、嘘つくのとかは嫌なんです。
嘘って塗り固めていって、どんどんわけわからなくなるし、それ見ててこっちも辛くなるし、あまり突っ込んでもよくないし。
そう。この前娘もなんだか観念したのか、「嘘ついてバレるんだったら、最初から怒られても良いから言っちゃったほうがいいって最近思っているんだ」って言っていて。
なんか、そう言う考えに行き着いたのが嬉しくて、「いいねぇ、そこだよね」って、褒めまくりました笑。
そう、私は正直が一番と思っているから。自分の思うがままにお行きなさいって。
そうそう、で、そうなれたら、みんなが楽だし幸せじゃないかなって思っている。
学校現場でも同じ空間作りが大事
学校も一緒で、先生もね「なんか違うな」って思いながら言って、生徒もなんか違うなと思って反発して、両方とも変って思っているのに苦しみあっているから。
そうじゃなくしたら、みんな楽なのになって思いますね。
保護者も地域も先生も生徒も垣根を越えて、1つの学校という学びの場を作れそうですね。
理想の教育とアソシア
アソシアの中にある理想の教育
では、アソシアの中で先程のひいさんの理想の教育と結びつくことってありますか?
私はさっきのなんでも言って良いよの雰囲気に追加して、ふざけるが大事だと思っています。
ふざけるって解放するじゃないですか。そうするとそこから出てきたちょっとした言葉で本質にたどり着いたりする。
5期の中でも最初、5期だけのチャットでふざけまくっていたんですけど、同じく5期のもっちゃん(アソシアメンバー)が「ここだけでいいのか」みたいなことを言い始めて笑。
そうなんです。で、最近私、ふざけ方がわかりませんって言う人によく出会って。
そうそう、で、そんな方のためにもこんなんで良いんですよ〜みたいなのをアピールしていきたいと言うか笑。
でもそれが、なんでも言って良い空気を作って、本質につながって、それぞれを尊敬しあって、ひいさんのさっき言っていた、自分で考えて自分でやることに繋がるんですね。
たいっちゃん(アソシアメンバー)の赤ちゃん命名話
この前たいっちゃん(アソシアメンバー)の娘が生まれて、最初の名目はみんなでふざけて考えた名前を伝えたいってだけで考えた会だったんです。
最終的にたいっちゃん(アソシアメンバー)にパパ目線ママ目線でめちゃくちゃアドバイスして、たいっちゃんが危なかった何も知らなかった〜みたいになって。
そしたらhopefulさん(アソシアメンバー)、「これってオンライン上のご近所付き合いじゃん」って。
で、今度は私が、自分の子供が生まれた時に、何も知らないのに命の重みと24時間向き合うのが辛かったって言ったんですよ。
そしたらその話から、先生も一緒じゃんってなったんです。
学校に入ってすぐに、右も左も分からない中で子供たちと向き合うのって、新生児とあたふたしながら向き合っているパパママと状況が一緒だなって。
ふざけていたところから、そんな本質的なところまで行き着いたわけですよ。
でもそれを、先生と新米パパママの共通点を話し合いましょう!って言っても絶対に出てこないんですよね、これ。
全てがふざけからと言うか、心を解放しているからこそ出てくる言葉なのかなと思ったんですよ。
アソシアはご近所付き合い
そうなのよ。で、たいっちゃん(アソシアメンバー)が1人で子供をみるってなった時に、大変なこともあるじゃないですか。
そうなった時に、ネットでも調べられるけど、それはあくまでもその人が正しいとして書いたことであって、たいっちゃんの子には合わないかもしれないじゃないですか。
でもそんな時に、アソシアに助けを呼べば、これはかとちゃん(アソシアメンバー)がわかるとか、私が助けられるとかそう言う体制ができたので。
アソシアはワッと集まる感がすごいから、真面目だけじゃなくて、今回みたいにおふざけでワッとも大事だなって思います。
だから、何か表題を決めて対話のために集まりましょ〜では行きつかないものに、おふざけは到達すると私は確信しているんだよね。
だから先生たちも、先生たちだけでは行きつかない見えない視点があるから、他のエキスを注入したほうがいいんですよ。味変です!
ひいさんからのメッセージ
もうそれは、「さぁ、ふざけよう」じゃないですか笑。
いや〜、めちゃくちゃ面白かったな〜。ひいさんありがとうございました。
火種は関係のないところから生まれる
今回はアソシアメンバーのひいさんからお話を伺いました。
学校では、つい「真面目に」とか「ちゃんと」、「しっかり」と言った言葉を使いがちです。
でもその言葉には、これと言った基準がなくどうすればしっかりなのか、ちゃんとなのか、知らず知らずのうちに子供の頭を悩ませ、思考を制限してしまっているのかもしれません。
不真面目さやふざけがあるから、真面目さとしっかりがあり、どちらも理解することで両方の良さがわかり、どちらも引き立つのです。
そして、その心の解放から新たな発想が生まれ、共有していくことで創造されていくのです。
解放と表現、それはまさにダンスそのもの。ダンスと長い間向き合ってこられた、ひいさんだからこそ辿り着き見えた教育の到達点なのかと思います。
アソシアを盛り上げてくれている、ひいさんの想いが見えた楽しい時間でした。
ひいさん、ありがとうございました。