地域学校協働本部っていうのは、地域にあるいろんな機関と連携をする機関だと言われていますが、こんな声がよく聞かれます。

  • 一体何を連携するの?
  • どのような形で連携するの?
  • 具体的に何をやっていくの?

このような「よくわからない」という声を聞くことが非常に多いんですね。

そこで、今回は地域学校協働本部って一体どんなことをするのかっていうことについてお話をしていこうと思います。

地域学校協働本部では具体的にどんなことをするのか?

地域学校協働本部が何をするのか?というのは主に3つあります。この3つの機能について説明します。

コーディネート

人と人を会わせる

1つがコーディネート機能です。コーディネート機能というのは、地域には必ずいろんな団体や組織や人材が存在していて、その人達との媒介役になることを言います。

「単純に会わせれば良いじゃない」という考えもあるかと思いますが、本来繋がりがない人達が繋がることはかなり難しく、実際はそんなに簡単なことではありません。

その理由は団体や、組織はそれぞれの活動で忙しくしているからと、忙しくしていると周りの人との接点が薄れたり、周りに目がいかなかったりする。

自分たちの目的以外の場所に向かうっていうのは相当なエネルギーを使ってしまうものなので、繋がるというのはなかなかないんですね。

だから、その間に立つ人が目や、気を配って会わせていくことが大切なんですね。

いろんな人と会い交流を深めておく

繋がりを作り、増やすためには自分自身も率先していろんな人と関わりを深める必要があります。そのためにはいろんな場所・団体・人を渡り歩き、交流をし、仲を深めておく。

これがコーディネート機能でとても大事な仕事だったりします。

いろんな交流会の場に率先して参加したり、場に人を集めたり、逆にその場に人が集まったり…ということがとても大事になってくる。

この機能が地域学校協働本部の1番大切な役割となっています。

ネットワーク

お互いが安心できる状態を作る場

2つ目は地域学校協働本部自体が繋がる『場』として存在することです。

今、昔のように人と人が集う場がなくなってきました。実際には地域・オンライン問わずあるのですが、「気軽に出入りできたり、声を掛け合ったりする感覚は昔より希薄になった」とはよく聞かれます。

この気軽に声を掛け合えるというのは

  1. 同じ○○という所属感
  2. お互いが顔見知りである
  3. お互いが安心できる存在である

という3つの状態が必要です。

その3つを満たすキッカケとして地域住民が地域学校協働本部に集う…。つまり、地域学校協働本部っていうのは、地域コミュニティであり、地域の人たちのネットワークを形成することが期待されているのです。

コミュニティ

継続的な活動の拠点

そして、3つ目は継続的な活動を実施する基盤となるために、コミュニティとして機能しています。

そもそも、人々が集まって、くっつりたり離れたり…のような新陳代謝を繰り返していくっていうことをしていき、徐々に集まりは太く大きくなっていきます。

これがコミュニティというものの性質で、この基盤そのものがないと継続的な活動っていうのは非常に難しいのです。

属人化のリスクを回避する

個人では、一人が倒れたら終わってしまいます。

でも、たくさんの人が繋がり、太く大きい繋がり…つまり組織的な繋がりを持っていると、活動の継続性が出てくるんです。

そのために、 コミュニティを作って、みんなが集まり、「何かをしよう!」ってできるようになると、一定の人だけが頑張るシステムからは離れていきます。

地域学校協働本部は何をしたら活性化するか?

では、その地域学校協働本部の中では一体どんなことをやるのか?っていうことなんですが、地域づくりなのか、学校支援なのかの2種類に大きく分けられます。

地域づくりの活動
学校支援の活動
  1. 地域行事を通じての交流
  2. 飲み会や、お茶会などの交流
  3. 挨拶などの日常的な交流
  1. 未来の地域人材(子供たち)の育成への参画
  2. 先生や、地域・保護者(大人たち)の成長機会の創出
  3. 学校を含めた地域全体での教育推進

では、詳しい中身について見ていきましょう。

地域づくりでの活動

具体的な例で言うと…

地域づくりの活動例
  • お祭りの準備・実施
  • 地域ブランドを作ったり・広める
  • 防災について学んだり、防災行事に取り組む
  • 飲み会など交流会の実施
  • 普段からの声の掛け合い
  • 近隣住民と贈り物を渡し合う文化

などなど、このような人脈づくり、地域づくりの部分で地域住民同士の交流や、地域の活性化を行います。

このような行事を避けることも多くなってきましたが、その先にあるのは地域の先細りと、本当に困った時に助け合えない世界です。

普段から仲の良い人達を増やしていくということは、最終的に自分の人生を豊かにしていきます。

学校支援での活動

具体的な例で言うと…

学校支援の具体例
  • 読み聞かせ活動
  • 部活動の支援
  • 授業の補助
  • 学校周辺環境の整備
  • 挨拶運動
  • 登下校の見守り

このような学校支援をすでにやっている!というケースも多くあるでしょう。もちろん、それは素晴らしいことです。

何より大事なのは、この活動を「意味のあるものだ」と実感しながらできるように、想いの浸透に努めることです。

その他の地域学校協働活動

そして、他にも

その他の地域学校協働活動
  • ふるさとの魅力発見
  • 地域学習
  • 家庭教育支援
  • 地域人材の育成や創出
  • 新しい地域価値の創出

など、こういうキッカケや、学びの場をたくさん作ることで、地域がより繋がり、そしてみんなで幸せになっていくっていうことができるようになっていきます。

地域学校協働本部があることで目指す理想の未来とは?

最後にこの地域学校協働本部があることで、どんな未来を目指しているのかっていう話なんですが…

教育って一口に言っても、 3つの側面があります。

  1. 学校教育
  2. 家庭教育
  3. 社会教育

これはそれぞれ目的と役割が違うし、そのすべてが大事で欠けてはならないものです。しかし、このバランスが大きく崩れてしまっているのが今。

教育バランスの円

その役割が違うものが相互に連携して、みんなで生涯を通じて学んで、繋がり合って、そして幸せになっていくために地域学校協働本部が存在するのです。

この目的・目標を共有して、緩やかなネットワークを形成する、これが非常に大切だということを忘れないようにしましょう。