オンライン個人面談のハードルを下げるためには?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、教育現場にもICTが加速的に参入してきました。

授業だけでなく校務も、紙からデータへと取って代わりました。面談の実施もその一つです。

オンライン面談は学校までの物理的な距離を無視でき、移動時間も考えなくて良いため、時間の調整がしやすくなります。

しかし、私のクラスでのオンライン希望者は全体の約半数。他学年の学級の中には、オンライン実施を選択する保護者が1名もいない組がありました。

この記事では、オンラインで個人面談を実施するためのノウハウを、準備段階から順を追ってご紹介します。

オンライン個人面談のハードルを感じる時って?

学校情報
  • 生徒1人1台iPad(中学生)
  • Google for Education導入初年度
  • 保護者への説明はコロナ禍のため書面のみ
  • 教員1人1台iPad

プラットフォームはあっても、普段利用しているのは生徒と教員。保護者からするとそこで行われていることは分かっていても、操作までは理解していません。

限られた時間内で、何も問題なく終わらせることを約束するのは難しいため、「それならば、直接向かいます。」という方が多くなってしまいます。

オンラインへのハードルが高いのは何故?

PC前でうなだれる女性

どんなツールを使って実施すればいいか分からない

オンラインと言われても、何を使えばオンラインで面談ができるのか理解している保護者は少ないです。普段スマホでLINEのテレビ電話ができている方ですら、それが面談のためのツールになることが分からないのです。

ですので、端末は生徒に配布しているiPadでできるように整備しました。

その上で、端末の扱いになれている保護者には、あらかじめ、Googleフォームで面談希望時間と一緒に集約したメールアドレスへリンクを送付します。

多くの方が、生徒と横並びで1台の端末で参加しました。

保護者が部屋の中を映すのを嫌がる

面談と言ってもカメラをつけるとなると、背景に家が映り込んでしまいます。(ZOOMではバーチャル背景にできますが、GoogleMeetはiPadだと背景変更ができないのです。)

保護者からすると、さながらプチ家庭訪問といってもいいでしょう。オンライン面談を嫌がる理由の一つです。

保護者がツールの使い方を理解していない

今までウェビナーなどに参加したことがあれば別ですが、ほとんどの親御さんが初心者です。

人間初めてのことは不安です。

面談に参加するまでの道のりは示しておく必要があります。

相手へのストレスを極力なくし、「すべてこちらで準備しますよ」のつもりで対応します。

安心感を与えるには?

PCと向き合う笑顔の女性

生徒をサポート役にする

当日は保護者にとって頼りになるのは、自分の子です。

全部任せても大丈夫なように、あらかじめ生徒をオンラインのスペシャリストにするのです。

保護者面談を行う前に、生徒と1対1の面談を行うのが良いでしょう。

個人面談に加えて、それが練習にもつながります。

失敗しても大丈夫なようにリスク回避策を3つ用意する

初めてのオンラインは何があっても柔軟に対応できるように、入念な下準備が必要です。

例えば、急なアップデートのためにアプリが使えない、電波が良くない、リンク切れなど様々な問題が考えられます。

GoogleMeetがだめならZOOM、トラブル発生時の意思疎通をロイロノートで、電波がだめなら最悪電話対応するくらいの3段構えが必要です。

うまくいかなかった場合の解決策や対策を伝えておくことも重要です。

準備時間もあると思い、時間に余裕を作って対応する

接続に不安がある家庭もあります。

面談時間のインターバルは10分ほど開けておき、接続を確認する時間をつくってあげましょう。

また、「部屋が映り込むことがありますので、殺風景なところでご参加ください」と伝えておくことが大切です。

まずは、ICTにふれるところから!

ロボットと人間が握手

最後にオンライン面談を実施するまでの流れを確認しましょう。

  1. 3週間前にGoogleフォームで希望日時、オンラインの可否、メールアドレスを集約
  2. 2週間前にスケジュールと面談のリンクをGoogleカレンダーで共有→同時にGmailにも自動で送れます。
  3. 当日、ZOOMや電話もできる体制を整えておく

オンラインでの面談は双方の時間的負担を減らし、生徒へ目を向ける時間をつくるための最適解となります。

ここまで、保護者がストレスなくオンラインでの面談をするためのノウハウを共有しましたが、その土台をつくるのは教員1人1人です。

教師が自己研鑽し、ICTスキルを磨いていくことで初めて保護者へとその利便性が伝染していくのです。

デジタル機器を利用した新しい教育へと、ともに1歩目を踏み出して行きましょう。

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