ICTとは?導入から活用までを学校の先生向けに分かりやすく解説

どうも、ソルティーです。
 
さて、今では当たり前のようになったICTの活用ですが、意外と学校の先生で理解できていない方もいらっしゃるようですので、今更ながらですが解説させてもらおうと思います。
これからの教育や、学習の柱となってくる分野ですので、今だからこそしっかり理解していきましょう!

ICT(情報通信技術)とは?

ICTとは「Information and Communication Technology」の略語です。
IT技術を使ったコミュニケーションのことを指す言葉……と言っても、多分こんな説明をしても教員の皆さまは想像ができない方も多いではないでしょうか?
もうちょっと分かりやすく一言で言うとICTとはコンピュータの使い方のことです。

結局、ITとはどう違うの?

ITとICTがどう違うのかを図に表してみました。

ITのグループ

ICTとは?:ITイラスト群
ITはパソコンや、スマートフォン、基盤などコンピュータそのものを指します。
IT技術とはパソコンの解像度、HDD、インターネット速度など、コンピュータ自体に関連が深い技術のことです。
ITはコンピュータだけで完結するのが特徴なので覚えておいてください。

ICTのグループ

ICTとは?ICTイラストグループ
ICTとはコンピュータの使い方そのものを指します。
 
ICT技術とは、メールが送れる、チャットができる、Wordや、Excelが作成できるというように
必ず人が関わってくるのが特徴です。
 
メールや、チャット、Webサービス、SNSなどは当たり前として、文書を作成するだけでも、相手(もしくは自分)に見せる文書となります。
だから、コミュニケーションが発生するからCommunicationのCが入っているのです。

ICT活用とは?

ICTとは?:ICT教育の授業
ICT活用には三通りの意味があることを覚えておきましょう。

  1. 教員がコンピューター(情報技術)を使って今までの授業をより楽しく分かりやすくする
  2. 子供たち自身がコンピュータや、情報の正しい使い方を学ぶ
  3. 校務でコンピュータを使って効率化を図る

この3つとなりますが、主に教員の皆さんが取り組むのは1の授業にコンピュータを活用することとなります。
文部科学省 「教育の情報化に関する手引」について

ICT機器を導入するに当たって必要な事項

ICT機器の活用は「さぁ、やるぞ!」と思ってもなかなか実現できないという課題があります。
それはICT機器を導入するに当って、教室の環境が整っていなかったり、各部署・企業で教材が滞ってしまったり、予算上の問題点が発生したりと、普及という点ではスムーズにはコトが進まないのがデメリットなのです。
 
そこで、私がICT支援員だった経験や、自治体さんの事例を見てきた上でICT機器を活用した教育を実施するに当たって必要なことをまとめておきます。

教育委員会と連携する

これが意外と大事なのですが、教育委員会が首を縦に振らなければICT機器導入に必要な設備が整いません。
今は他の自治体の事例も増えてきたので、首を縦に振りやすくなってくれていると思いますが、昔は現場では必要でも教育委員会でストップしてしまうことがありました。
予算や、セキュリティ面が懸念点になりますので、そこをクリアできれば導入できると思います。

タブレット端末の整備

タブレットの整備は今のICT機器を活用した教育では必須です。
一人1台はすごく贅沢ですが、あると授業の幅が広がります。
最初の目標は1教室で4人に1台くらいです。これだけあれば各教室でグループディスカッションができるようになりますので、このくらいを目標にしてみましょう。
 

インターネット環境の整備

インターネットもICT機器を活用した教育では必須です。(とはいえ、こちらも教育委員会がOK出さないこともありますが)
無線LANの配備を検討している自治体が多いと思いますが、意外と無線LANは使いにくいです。

  • アクセスポイントが切り替わることが多い
  • アクセスポイントを中心に授業を考えるので使いにくい
  • すぐ切れる(またすぐ繋がるが、一回切れるとログアウトなアプリも多い)
[su_box title="アクセスポイントとは?" box_color="#f5a130"] 無線LANの場合、必ず有線のインターネットから無線LANに変換している機器があります。それがアクセスポイントです。
カンタンに言うならインターネットの繋ぎ先のことです。
また、無線LANの場合、電波が届く範囲というのがあるので、離れれば離れるほど通信は切れやすくなります。
この電波範囲は子機を使えば拡張できます。
[/su_box] なるべく購入する機器はWi-Fiモデル(無線LANを使うタイプ)ではなく、セルラーモデル(通信事業者の通信網を使うタイプ)にすると、いつでもどこでも使えて、授業で使いやすくなるでしょう。

パスワードの管理

結構ずさんになりがちなのがパスワード管理です。
初期状態のタブレットでは使えるアプリが少ないので、幅が狭くなってしまいます。

  • 教育委員会が必要なアプリを入れ、要望次第ですぐアプリを入れられるようにしておく
  • 学校にパスワードを渡し、管理してもらいながら使う

「授業で使いたい時に使えない!」では、導入した意味がないので、できればすぐインストールできる状態にしておくのが望ましいです。
教員はパスワードがずさんになりがちなので、その辺りだけ気をつけましょう。

充電場所の確保

意外と忘れがちなのが充電場所の確保です。
結構ロッカータイプの充電器は便利ですが高価なので、十分に検討するようにしましょう。

ICT機器を活用した教育を実施する時に重要なことは?

ICTとは?:授業中にうるさい、聞き分けのない子供たち
ICT機器を活用した教育は「すぐ使ってみよー!」ではなかなか上手くいきません。その辺りのコツも教えておきます。

コンピュータを導入する前にルールを徹底しておく

コンピュータを操作するとなったら子供たちはワクワクするようではしゃぎます。
もちろん、それが授業の集中力として活かされればいいのですが、暴走して、授業にならなくなったというケースは少なくありません。
なので、使う前に先生が「話を聞く!」と言ったら、話を聞くモードになるように仕込んでおかなければなりません。
その仕込みに1学期まるまる使う学校もあるようなので、長めに特訓しましょう。それが後々の学年になった時でも守れるルールになります。
[su_box title="操作に制限を設ける" box_color="#f5a130"] iOSもAndroidも操作に制限を設ける方法があります。特にiOSはアクセシビリティを使えば、機能制限ができます。
強制的に「使えないんだよ」と教える方法も一つの手段です。
[/su_box]

教員の「使いやすい」を重視しておく

教員がとにかく「使いやすい」と感じてもらえていなければ使いません。(使いにくいと感じたらホコリかぶるだけの置物になります)
なので、現場の声はとにかく話を聞いて改善してあげるようにしてください。その役目は校長先生、教育委員会です。

ICT機器はあくまで道具(モノ)と割り切ること

ICT機器を活用した教育を使い始めると、授業の柱がICT機器を活用した教育で染まりがちです。
そうではなく、板書をすることや、教科書など、さまざまな道具と同じ系列だと思ってください。
 
学習指導要領の目的を達成するのに一番最適な道具であるかどうかが選ぶ基準です。

教員が新しいことを学ぶ意識になること

使いやすい環境になってきたら、教員もどんどん触ってください。
「壊したらどうしよう」と悩む方がいらっしゃいますが、壊すくらい使ってください。
そのくらい利用して初めて授業で使えるレベルにまで上がっていきます。じゃないと覚えられないんです。
 
新しいことなので、失敗するのも当たり前です。恐れず使っていくことによって、どんどん教員自身のICT機器を活用するスキルが上昇していきますし、一人やると「私も!」というように使う声が増えてきます。

必要であれば子供たちから学ぶこと

教員がどうしても分からない方ばかりだったら、児童・生徒たちを使って教員向けのマニュアルを作らせてみてください。
これが子供たち自身のICT活用能力向上として学びにつながりますし、結構1から10まで事細かに動画を作ってくれたりします。
教員としても分かりやすいマニュアルができるので、オススメの方法です。
 
この方法のポイントは「教員ができない、分からないと認めること」「子供たちにご褒美を用意すること」です。
[su_box title="ICT利活用・導入の事例を見よう" box_color="#f5a130"] ICTに強い茨城県古河市の事例を知っておけばヒントがあるかもしれません。ぜひ見てください。[/su_box]  
ICTを活用した学校教育!薄井直之先生の実践事例

まとめ

ITとICTの違い分かってもらえましたか?
ICT機器を導入していくのはハードルが高いと感じている学校はまだ多いかもしれませんが、プログラミング教育が始まりますので、道具は多いほうが良いです。
 
「新しい変化についていくのは大変…。」と思うかもしれませんが、時代の変化は待ってくれません。
立ち止まることは退化だと自覚し、常に自分自身を高く成長していってください!

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