ティーチャーズメディアの運営母体である「NPO法人 教員支援ネットワーク T-KNIT」でバーチャルオフィスサービスのoViceに契約して利用してみました。
実際には、T-KNITが運営しているオンラインサロン「ティーチャーズアソシア」のメンバーで利用しています。
oViceとは
oVice株式会社が提供する『自由に動いて自由に話しかけられるバーチャル空間』です。
ウェブサイト上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられる2次元のバーチャル空間となっています。
自分のアバターに近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえ、現実の空間で話しているような感覚を味わうことができます。
偶然聞こえてきた会話に簡単に参加でき、会話する中で生まれた新たなアイデアを形にしやすい環境が整っています。
必要に応じてその場で画面共有やビデオ通話が可能です。
NPO法人用の手続き
oViceには、非営利団体用のプランが用意されており、今回はそれを利用させて頂きました。
NPOなどの非営利団体、学生団体などを対象に、無償でoViceを利用させて頂けるプランです。
契約までの流れはこんな感じ。
- 問い合わせ
- お試しスペース利用
- 必要情報の提出
- ヒアリング
- 契約
- レビュー < この記事
ヒアリングでは、業務委託等で費用が入っていないかを確認されます。
使えるお金があるなら、「ちゃんと予算化して経費で有料プランを利用してね」、という話のようです。
その意味で、有料イベント等での利用もNGとのこと。
アソシアは、通常の運営はメンバーの会費のみで回していますし、一部有料イベントも行いますが、基本的に経費で使い切ってしまい赤字です。(有料イベントでoViceは利用しません)
団体の運用予算には会費外の費用は一切入っていないので安心です!
…いつか黒字化してoViceさんに利用料を払えるようになりたいです。(会計担当談)
非営利団体用のプランは3ヵ月更新となるので、3カ月ごとに利用状況をチェックする感じになる様です。
また、事例紹介用に団体ロゴの使用やレビュー記事も頼まれました。
無料で利用させて頂けるならそれぐらい喜んで書きますよ。
というわけで、この記事を書いています。
oViceをコミュニティで使った感想
アソシアで想定したoViceの利用用途は3つです。
- 常時作業場としての活用
- イベントでの活用
- チームミーティングでの活用
常時作業場としての活用
oViceは主な用途として『バーチャルオフィス』を謳っており、法人利用の場合はオフィスの様に常時接続して利用することを想定しているようです。
が、アソシアではうまくいきませんでした。
アソシアは会費を払って参加するオンラインコミュニティーであり、メンバーは他に本業を持っています。
そのため、常時接続して作業を行うことは出来ません。
来客があった際にSlackへ通知が来る機能もあるそうなのですが、現在のアソシアの活動内容では、一般の人がふらっと立ち寄る状況もありませんし、対応も難しいと思います。
イベントとしての活用
契約をした際に一番期待していた利用用途がこちらです。
個人的に何回かoViceで行われたイベントに参加したことがあり、その際の臨場感(ワイワイガヤガヤ感)がとても楽しかったからです。
ですが、残念なことにアソシアで予定していたイベントが中止になってしまい、まだ試せていません。
今後、オンラインイベントの計画が立ち上がったらoViceでの開催を提案したいと思っています。
チームミーティングでの活用
アソシアで一番活用したのは、各チームでのオンラインミーティングでした。
アソシアでのオンラインミーティングは、Zoomを利用しているのですが、有料アカウントが1つしかないので同時に複数のチームでミーティングが出来ません。
教員や保護者のメンバーが多いアソシアでは、子どもを寝かしつけた後の平日21時以降のミーティングが多く、Zoomの利用時間のバッティングが問題になっていました。
oViceの場合は、他のチームがミーティング中でも空いているスペースに移動しミーティングが可能です。
最初は会議室に入ってミーティングをすると考えていたのですが、面白いことに会議室でミーティングをするチームは無かったです。
メンバーに理由を聞いたところ「広いスペースでミーティングしたい」とのことでした。
教育関連での可能性
アソシアのメンバーにoViceを紹介したところ「学校でも使ってみたい」という声がありました。
子ども向けプログラミングイベントに参加した時も、ワークショップやステージ発表など、教育系も活用できる可能性を感じました。
oViceは現在、Google MeetやSlackなど外部サービスとの連携に力を入れているそうです。
教育業界で使われているサービスとの連携が出来ると、さらに可能性が広がるのではないかと期待しています。
「とりあえず使ってみる」がお勧め
今回の契約のためにoViceの担当者さんと何度かミーティングを行いましたが、とても丁寧に対応していただきました。
また、oVice主催のイベントにも参加し、開発者の方の話を直接聞く事も出来ました。
とてもアットホームでモチベーションが高い人たちが作っているサービスだなと感じました。
oViceの良さは実際に使ってみないと分からないと思います。
もし、この記事を読んでちょっとでも気になった場合は、oViceで開催されているイベントに参加したり、デモ体験でoViceのスタッフとコミュニケーションを取ってみて下さい。