教員支援のオンライサロン『ティーチャーズアソシア』のメディアチームの取り組みとして、チームのいがぐりがメンバーにインタビューをしています。
今回はアソシア会員で、異色の経歴を持ち、静かな野望を抱くrinrinさんにお話を伺いました。
私たちは生まれながらに必ず、何かしらのコミュニティに属しています。
その中で自分の外と内との境を見つけ、自分がどうコミュニケーションをとるのかを学んでいきます。
しかし、関わる人や環境、場所によっては自然と、当たり障りのないようにと自分で自分を隠してしまうことを覚えていってしまうこともあります。
主体性を持って、伸びやかに学びたいことを学びながら、自分がどう生きていくかを確立していく。
そのためには、本来の自分を見つけ出してそこを認めてあげることが非常に大切になります。
アソシアのメンバーをもっと知りたい、自分を解放したいと思う方は是非ご覧ください。
rinrinさんのプロフィール
子どもより子どもな2児の母兼先生。
わくわくすることが大好きな自由人。
子育てを通して、子どもたちの計り知れない可能性や誰もがもって生まれたものがあることに気づかされる。
そこを大事にする教育を本気で考え先生になっちゃった人。
自分が自分でいられるように
アソシアに入った理由
rinrinさん、まずはアソシアに入ろうと思った理由を聞かせてください。
はい。教員になる前から、私立とか公立とか関係なく、いろんなところの先生が交流できる場があったらいいなと思っていたんです。
で、教員になって余裕がなくて、日々の業務をしばらくは必死にやっていたんですけど。
ある日の休日にYahoo!ニュースを見ていた時に、たまたま庄子さんっていらっしゃるじゃないですか?
あっ、そうそうそうそう。庄子さんの「オンラインで何百人かのイベントをやりました。」みたいのが記事になっていたんですよ。
へー。えっ?庄司、、、?それって本当にお笑い芸人の庄司ですか?
あー、びっくりした笑。ミキティーの?って聞いたら、そうだっていうから笑。
違う違う笑。その先生たちのイベントをやりましたっていうのを、たまたま読んで。
そんなのあるんだーって調べたら、「未来の先生塾」っていうのがあって、そこ繋がりでソルティーさん(アソシアメンバー)の記事も読んだんですよ。
いや、それは覚えてないんですけど、写真だけは覚えているんです笑。あのよく使っている。
で、未来の先生塾ってところに初めて出た時に、ソルティーさんもいらっしゃって、「あの人や!」って思って笑。
で、しかも喋っていることとか、すごい共感することが多くて、もっと話したいなって思っていたんですよ。
で、どうやってアプローチかけようかなって思っていたら、ソルティーさんが、「明日、未来の先生塾とアソシアの交流会があるので、よかったらきてください」っていうのを全体に言っていて。
で、次の日参加して、イチさん(未来の先生塾メンバー)とかの研究発表を聞いたんですよ。
そうなんですよ!で、その時のブレイクアウトで、いがぐりさんと一緒になっているんですよ、のりちゃん(アソシアメンバー)とも。
うんうんうん。で、その時にまたソルティーさんから「明日、いがぐり大先生のストーリープレゼン(←アソシア内学び舎にある)から、よかったらきてください。」って誘ってもらって。
変えたいなとか、変わりたいなって思っている人は多くても、実際に動いている人ってまだ少ないなってその時に思っていて。
自分一人でも変革を起こそうとしている人がいるんだって、その時に思いまして。
すごいなと思って、あ〜、アソシアってところはそういう人が集まっているんだなって思って、アソシアに入りました。
え、じゃあ、もともとは先生とかとの交流の場を求めていたってことなんですか?
そうですね。で、対話だけで終わらないアソシアに惹かれて、アソシアにも入りました。
他にもコミュニティがあるんだと思うんですけど、でもそう考えると、アソシアが一番最初のコミュニティってめっちゃラッキーですね!
対話の場を求めたきっかけ
確かに!じゃあ、もっと踏み込んだ話を聞いてもいいですか?
そもそも、先生の対話の場が欲しいなとかって、思うようになったきっかけってなんだったんですか?
ああ、そもそもはIB(国際バカロレア)の考えがあって、IBみたいな考えが広まったらいいなって思ってたんです。で、IB以外にもあるいろんな教育を日本中の先生が知って、そこから選択できたらいいなって思っていたんです。
あとは、アソシアのみんながそうなように、せっかく色々な想いを持っている先生がいても、職場では少数派で、多数派の中にいると潰れてしまうじゃないですか。
だから、同じ想いを持っている人たちが集まれる場が必要だと思ってたっていうのもありました!
で、自分のためっていうよりは、日本がそうなったらいいなって。
じゃあ、rinrinさんはどちらかというと、自分が広めていこうと思って、先生たちの交流の場に身を乗り出したって感じなんですか?
それもひとつあるよみたいな。私がIBを背負うんだみたいな感覚ではないですよ全然。
なるほどなるほど。すごいですね、でもそれが動機って。なんか、ほとんどの人がクレクレで始まるじゃないですか?
交流とかも、自分にとって利点があったりだとか、自分の何かを見せたいとかあってやる人が多いのに、rinrinさんはその、「世界をよくするために!」みたいな。
壮大な夢を掲げて、外の世界へ出たわけですね。すごいなぁ、それって。
はははは笑。そうですね。免許取るところからそれが始まっているんでしょうね。
あー、なるほど、そっか。保護者としてIBの魅力を感じて、世の中に広めたいっていうふうになったんですよね。
なんかこう、ちょっとでも変わるきっかけになればいいかなみたいな。
明かされるrinrinさんの小学生時代
(今の教育が)変わらなきゃいけない見たいのも思っていたんですか?
それは、車掌よりももっと前に遡ると小学校時代まで戻ります。
小学校時代から、こんなクソみたいな教育はみたいに思っていったってことですか?すごすぎません笑?
ははははは。クソみたいなとは思っていないですけど、すごい怖い小学生でした笑。
なんか、先生とかのこととかも割と冷静に見ていて。今思うとこわ笑。
あの、1〜3年生までの先生はすごい好きだったんですよ。でも、4年生から「おや?」って思い始めて笑。
私の小学校が公立だったんですけど、文科省の研究指定校見たいのだったんで、エリートって呼ばれる先生が集まる学校だったんですね。
で、自分の評価をあげようとする先生とかもいて、研究授業のリハーサルとかもやるんですよ。
同じ授業を2回受けるんですよ笑。「うちら誰のための授業を受けているの?」みたいな笑。
とかあったり、あとはよく言いますけど、一つの正解に導こうとしたりするんですよ。
よくいがぐりさんご存知だと思うんですけど、私人と違う発想に行っちゃうので。
なんか、先生的には計画通りに進まなくなるじゃないですか。
そうそうそうそう笑。だから、なんかうざかったと思うんですよ笑。
国語の読み取りとかだと、「えー、でもそれもあるけど、そういう可能性もあるじゃん」とか思うと、最後に意見するんです。
それで、出る杭は打たれるじゃないですけど、おとなしくしていたほうがいいんだなって。
教育に対する疑問の到着地点
すごいですね、そんな小さな頃から。でも、小学生の時から、疑問見たいのを抱かれていて、なんで車掌さんの道に?
そうですよね。そうは思っていたんですけど、自分が教育の道に行こうとは思っていなかったんですよ。
なるほど、散々無視されて心を打ち砕かれたわけですね。
で、本当は英語が好きだったんですよ。なので、英文系の方に進んでいったんですよ。
あとは子どもが好きだったんで、幼児英語教室的な進めたらなって思っていて、そっち系の短大に進んでいったんですよ。
そうですよね。そのゼミの先生から、1年生の3月くらいに短大2年生の秋になったら「ここの英語教室を紹介できるよ」って言われて、そこに入るんだ〜って自分では思っていたんです。
でも、「え、でも、秋に私やっぱりダメって言われたらどうするの?」って思って、そこから就活してもだめだじゃないですか。
そうそうそう、で、ちょっと就活もしてみるかって思って。
就活するのってこういうタイミングしかないし、「どんなもんや?」って、ちょっと覗いてみる感じで就活をやったんです。
そう、で、3社受けんたんですよ。1社目は英語教育系の出版社で一番最初に決まったんですね。
で、その後に、鉄道会社と保険会社を受けて、最終で残っていたんですよ。
まぁ、全部ノリだったんですけど、はははは。別に記念だったんで、就活の体験みたいな感じだったんで笑。
そしたら鉄道会社が決まって、保険会社は最終をお断りして、最初に受かったところに鉄道会社に受かったんですけどって言ったら、「いやぁ、もうそっちに行きなよ」って言われて。
そう言ってくださって、「ああ、じゃあ」ってなって、鉄道会社に行くことになりました笑。
全然鉄道なんて、興味なかったんですけど笑。なんか、張り紙があって、私が鉄道員とかなったら面白そうって思って、受けたら受かっちゃったんです笑。
全国の就活をしている学生の皆さんには申し訳ないんですけど、そんなノリで笑。
確かにね、rinrinさん鉄道ってワードが出てきただけで興味湧きますよ笑。
鉄道員時代のrinrinさん
鉄道会社退職のきっかけはご結婚とかだったんですか?
あ、そうですね、そのタイミングで。むっちゃしんどいんですよ鉄道会社笑。
そんな、ヘラヘラしててできる仕事じゃなかったんですよ笑。
だって、当時女性の車掌さんとかいないですよね、あまり。
あの、ちょうど私の何年か上の先輩方から増え始めたぐらいですね。
いや、もう、むっちゃ辛いですよ笑。とりあえず苦情の嵐。
公共性が高いじゃないですか。言いたい放題なんですよ本当に。人間なんですけど私もって笑。
あとは、人身事故とか天気とかで止まったりもあるじゃないですか。
そういう時はもう「あっ、今日は終わった。」ってなります。
すごいんですよ、わざとモノを挟んでクレームを入れてきたりとか。
えっ、なんでわざとやるんですか?rinrinさんと電話したいってことですか?
ははは、なんで笑。私には繋がらないし笑。もう、そういうのもあって、人間不信になりそうでした。
もう、退職してからもずっと夢でうなされていました。
rinrin学級はアソシア学級
アソシアに入ってからの変化
じゃあ、そんなrinrinさんがアソシアに入ってから、変わったなって思うところ、もしくはこれは変わらないなって思うところがあったら、教えてください。
自分が自分でいるだけで認めてもらえる場所や人と出会って、自分でいられるようになったかな。
なんか先生って、自分じゃなくなっていくじゃないですか。
でも、もしアソシアに入っていなかったら、自分がどうなっていたかわからないですけど、担任になった時も、私が「はぁー、どうしよう」ってなっている時も、みんなが戻してくれる笑。
rinrinさんが担任持つってなったとき、文面からもパニクっている様子がひしひしと伝わってきましたもんね。
めっちゃあの時テンパっていました、もう本当に。全部空っぽになっていました笑。
そんなの誰でもテンパりますよ。そんなテンパっているはずなのに、あんなにバンバン実践発表※しちゃうんですね笑。
日本国際バカロレア教育学会 第6回大会で【日本の教育現場での IB 教育を取り入れた実践】について発表。
http://jaiber.org/infomation/
ぼんやり取説とかやりたいなって思っていたら、のりちゃん(アソシアメンバー)が教えてくれて。
理科でパニクっている時も、たじまるさん(アソシアメンバー)が、「いやぁ、失敗させればいいじゃん」って言ってくれて、「あっ、そうだった!」みたいな。
rinrin学級はアソシア学級なんです。本当に皆さんに助けられて。
すごいなー。その流れがあって、今の自分の学級があるってことを実感されているってことですね。
なんだろう、先生になって変わってしまいそうな自分を変わらずにいさせてくれるみたいな。
理想の教育とアソシア
アソシアのように自分が自分でいられる空間
改めてになってしまうかもしれないんですけど、rinrinさんの理想の教育、、、。
パワポカラオケ、、、最近アソシア内で流行っているゲーム。ランダムに出されるちょっと面白い写真や画像に対して、さも自分が用意したかのようにプレゼンをする。
https://dailyportalz.jp/kiji/170821200468
私ですか笑。今日IBの発表スライド作っている時に、本当に自分のいいなって思っている教育がアソシアだって思って。
自分が自分でいるだけで認められるとか、「できるよできる」ってみんな信じてくれるし、なんか、本当まるまるアソシアだなっていうふうに思っています。
教育だけでなく『人』
なるほどな、アソシアの空間みたいなものを、対生徒だけでなくて、対教師にも作れたら最高の教育だねってことですね。
おぉ、まさにIBですね。教育だけでなくて、『人』ですね。
みんな結構、自分を出せない人多いじゃないですか。いがぐりさんは違うかもしれないですけど笑
僕もね恥ずかしくて本当の自分出せないんですけど〜、、、
いや、違うと思うんですけど笑。大人がそうなれば、自然と子供もそうなるなって思っていて。どっちが先なんだろ?
子どもは元々は自分しか出ていないですよね、きっと。
子どもって本当、大人のことを見ているから、ほっといても認められるようになると思うんですよ。
なるほど。で、その教育を変えるためにIBみたいな教育もあるし、子どもから大人を変えることもできるってことですね。
描いているだけですよ笑、妄想が好きなんで。でも同じですよね?
まさかの質問返し笑。そうですね〜、確かに自分らしくもそうなんだけど、rinrinさん今仰っていたみたいに、なんか教育に収まらないで、みんながみんな自分らしくいられる社会って最高の空間だなって思いますね。
あとは、みんなで何かするっていう空間が増えればいいのになって最近は思っているんですよね。
教育については好き勝手やりたいことをやれば?学びたいことを学べばって感じですね笑。
うんうんうん、なるほど。キメ顔してますけど笑。ありがとうございます。
rinrinさんからのメッセージ
なるほどな、ちょっとこれどういう意味かお聞きしてもいいですか?
割と教育が原因かもしれないですけど、自分ではなくて他人に合わせるのが良しとされてきているところがあるので、その教育で育った大人たちはそういうふうに育っているんです。
それで、多分自分の忘れているところもあるんだと思うんです。
辛くなったり、他人の目や評価ばっかりに捉われてしまうこともあると思うんですけど、自分があるわけじゃないですか?
そうそうそう、自分軸くんがいるから。そこを思い出してほしいなって思います。
ちょっと話ずれるんですけど、私SNS全然やっていなくて。
何にもやっていなかったから、情報が全くなかったんですよ。
あまり見ても、それも他人軸に行ってしまう一つの原因なのかなって思います。
そういうものも溢れているけど、自分軸を持って思うがままに行動するのがいいってことですね。
自分軸は『人』を世界を変える
今回はアソシアメンバーのrinrinさんからお話を伺いました。
Yahoo!ニュースのひょんなことから、教育界が、いや世界が変わるきっかけが生まれました。
自分らしく自分軸を持つことは、それぞれが生きやすい世の中になるだけでなく、競争ではなく共創の精神が生まれていきます。
そして、まさにそんな空間がアソシアには詰まっていることを再認識できました。
互いに認め合っているからこそ、自分を解放することができ、それが職場や私生活にもいい影響を与えていきます。
これは、学級の中でも積極的にアソシアで学んだことや、実践したことを試されているrinrinさんだからこそ気づいたところなのかもしれません。
rinrin学級はまさにアソシア学級。
この学級から大人たちまで変化させて、いい広がりができていくのが目に浮かびます。
アソシアで自分軸を出している、rinrinさんの解放を味わえた楽しい時間でした。
何度インタビューのペースを崩されたことでしょうか笑。自分軸最高!!
rinrinさん、ありがとうございました。
だからいい