元塾講師のりょうたです。
今回のテーマは『塾講師と保護者の距離感』
塾講師も学校の教員も生徒だけではなく、保護者とも接点があるという点は同じですね。
ですが、保護者との距離感というと塾講師と教員とでは違いが出てきます。
(あくまで良い悪いではなく)
例えば教員の場合は保護者に毎日毎日会うことはなかなかないでしょうが、塾講師は生徒の送迎の関係で保護者と会う機会は意外と多いです。
このように保護者との関係にも少し違いのある、教員と塾講師。
今回の記事は、塾講師がどのように保護者と接していたり、関係を築いているかまとめています。
学校の教員は保護者と直接話す機会が少ない
学校の場合、保護者が毎日毎日学校に来るわけではないですよね。
普通は、生徒が学校に来て授業などやって帰ります。
もし教員と保護者が直接会う・話すとすれば、
- 3者面談
- 授業参観
など機会が限定されてきます。
少なくとも毎日毎日、教員と保護者が顔を合わせるものではないのが現状と思います。
もちろん学校でも生徒との接点は密にありますが、保護者とも接点を持って味方につけておくと、いろんな意味でやりやすくなります。
・生徒の気質などを把握しやすい(本人が自覚してない部分も含めて)
・何を望んでいるか、ニーズを把握しやすい(苦手科目の詳細など)
・保護者間で塾の口コミが広がるので、上手くいけば一気に多くの生徒の入塾を望める
あくまで塾講師の場合のメリットではありますが、学校の教員であっても保護者を味方につけるとこれほど心強いことはないですよね。
塾側の言い分も通りやすくなりましたし、そうやって信頼関係を作ることで新規の生徒の紹介にもつながりましたから。
塾講師と保護者の距離感
塾の場合は生徒の送迎で毎回保護者が塾にきます。
(生徒が近場に住んでいて、一人で来ている場合は除く)
なので、塾講師は保護者と顔を合わせる機会は、学校よりは多いのです。
顔を合わせないにしても、電話で保護者と話す機会もあるので、塾講師と保護者ってわりと接点が多いです。
授業の前後だと、長時間話したりというわけでもないですが、1回1回の積み重ねが大事になってきます。
もちろん、直接顔を合わせる機会が多いということは、万が一クレームがあればそれをダイレクトに食らう場合もあります。
そんなデメリットもありますが、塾講師と保護者の距離感は良くも悪くも近いです。
塾は保護者からの情報収集がしやすい
塾に来たときや帰るときに保護者と雑談したり、話の流れで生徒の悩みなど情報収集できる場合もあります。
もしくは保護者ではなく、生徒から学校などの情報をもらえる場合もあります。
情報がもらえるかは生徒との距離感にもよりますが、
- 「今日、学校でこんなことあったよ」
- 「学校の授業が分かりやすかった(分かりづらかった)」
- 「○○くんも塾に入れていい?」
など、生徒の方から意外と学校のことを話してくれる場合もあるので、学校でのことも踏まえて塾では接するようにしています。
例えば、学校で分かりづらいと言ってた単元を塾で分厚く扱ったり、自習時に対応するとかですね。ちなみに茨城県内のあちこちの教室を回った感覚としては、田舎に行くほど生徒からの情報も集めやすい印象です。
田舎の方が、オープンな性格の保護者や生徒が多いみたいです。
相談をもらえるから次回に活かしやすい
塾でも3者面談や進学説明会などはあるので、そこで塾と保護者でお互いに意見や情報交換はできます。
学校の情報、生徒の性格や気質、親として望んでいることなど…。
そして、面談や説明会などで出た意見をもとに塾の授業などに活かすことができます。
生徒、保護者からダイレクトに要望をもらいやすいからこそ、塾は生徒・保護者から出た要望を活かして良い授業、生徒の成績アップにつなげます。
塾は集団授業だと生徒が塾に通うのは週に2,3回で1回2~3時間。
塾の授業がなくても生徒が自ら自習に来る場合もありますが、学校の場合は朝から夕方までいると考えると単純な接する時間では塾は学校には勝てません。
だからこそ塾は生徒や保護者と『密に』接することを心がけています。
保護者との関係づくりも大事
・塾講師は保護者と顔を合わせる機会が学校の教員より多い
・学校のことなど情報収集ができる
・保護者から相談されることもあり、ニーズを把握したり、相談されたことを実務に活かすこともできる
塾講師は保護者との距離感が近いです。
要望などをダイレクトでもらえるぶん仕事に活かしやすいですが、逆に言えばクレームもダイレクトにもらうことになるので、良くも悪くも距離感が近いです。
でもだからこそ保護者を味方につければ非常に頼もしいです。
塾講師をやっている方は、ぜひ保護者との関係をしっかり作りましょう。