文部科学省の出している資料「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、年々不登校児童生徒の数は増えていることが分かります。

学校の中に居場所を見つけられない、居心地の悪さを感じている、やりたいことができないなど、さまざまな理由のもとで、学校に行かない、行けないという児童生徒が増えているのです。

しかし、そのような児童生徒に対して教員はなかなかいいアプローチができません。

それは、日々の業務量に忙殺されていたり、教員自身が不登校児童生徒に対しての知識が浅はかだからです。

今回は、公立中学校での勤務経験がありながら、今はセミナー講師の傍に学び場を立ち上げようとしている信田雄一郎さんにお話を伺いました。

  • 不登校児童生徒がなぜ生まれてしまうのかを知りたい
  • そんな生徒に対してどのような支援ができるのか知りたい
  • 現状を変えるためのきっかけを作りたい

と思っている先生はぜひお読みください!

信田雄一郎さんプロフィール

信田雄一郎(のぶたゆういちろう)

新たな学び場の立ち上げ

中学校数学教員(11年)

セミナー講師(2年)(2022年現在)

同志社大学文化情報学部を卒業後、地元愛知県で中学校の数学教員となる。日々の担任業務の傍ら、学校外でも学びを深め、自ら仲間と共に有志の勉強会なども立ち上げた。2020年に独立し、現在は大人向けにセミナー講師をしながら、中学生向けの学びの場を創っている。

「学校で子供に夢を語るな」と言われ教師を辞めた”あの日”の思い。そして今。

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いがぐり
信田さん、本日はインタビューを引き受けてくださいまして、ありがとうございます。
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信田さん
こちらこそありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
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いがぐり
信田さんって僕の中では憧れの存在だったので、お話が聞けて嬉しいです。
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信田さん
そうだったんですね、ありがとうございます。色々お話しできたらと思っています。

セミナー講師を始めたきっかけ

左:信田雄一郎さん 右:いがぐり
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いがぐり
では、早速お聞きしたいのですが、なぜ11年もやられていた先生を辞めてセミナー講師になられたのですか?
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信田さん
そうですね、先生をやめた理由はこちらを見ていただくのが早いと思います。

「学校で子供に夢を語るな」と言われ教師を辞めた”あの日”の思い。そして今。

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信田さん
当時T市にいた有名な先生たちと僕で教育イベントをやって、T市に全国から200人の先生を集めたんです。
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いがぐり
200人!!すごい人数ですね!
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信田さん
登壇する人も有名な先生方で、それに司会者はNHKのアナウンサーとかを呼んで、参加費5000円に設定していました。
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いがぐり
しっかりとお金も取っていたんですね。大事ですよね。
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信田さん
200人だったので1日に100万円ぐらい動く規模感のイベントを教員時代にやって、ちゃんとお金の動きのロジックを組みました。
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いがぐり
どうやったんですか?先生ってお金周りが苦手な気もしますが。
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信田さん
個人で起業している人に事務所という形でお任せしました。
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いがぐり
なるほど!それは安心できますね。
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信田さん
それはそれでやりきったんですけど、そういったことをやっていく中で、何か教員ってビジネスでは通用しないとか言われているけど、これは頑張ればいけるんじゃないっていう自信をつけたんです。
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いがぐり
確かにその規模をやりきったら、とてつもない自信につながりそうですね。
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信田さん
その年の末で感染症蔓延と入れ替わる感じで教員をやめましたね。
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いがぐり
そうなると、先生たちも大変だった時期ですね。
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信田さん
その辞める直前ぐらいから僕はWebとかの動画編集をやっていたんだけど、なんかその流れでK校のプロモーションビデオも作成することになったんですよね。
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いがぐり
動画編集までやられていたんですね。
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信田さん
はい。そこにたまたま共通の知り合いを通して出会った先生がいらして、その方のセミナーを受ける運びになったんです。
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いがぐり
出会うべくして出会ったんでしょうね、本当ね。
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信田さん
そう、2年2ヶ月前ですね。
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信田さん
「動画編集よろしくお願いします。」って言っていく中で、その先生のセミナーの話や過去の会社経営とか副業をやっている話をお聞きして、興味を持ったんです。
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いがぐり
なるほど!どんなセミナーだったんですか?
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信田さん
自分はこう生きる、人生の本質みたいなことを学んで、遊び伝えてるんだって感じて。

信田さんのセミナーはこちら

物事の本質や真理を追究するセミナーを開催します
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信田さん
なんかいろいろズバズバ見抜かれて、「もう本物や、、、」と思って。
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いがぐり
すごいですね。「なんで分かるんだ」っていう興味関心とか、探究心が今に繋がっているんですね。
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信田さん
うん。ただね、その時点では、それが他の人に教えていいものとも知らなかったし、そうなると思ってなかったんですよ。
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いがぐり
え、そうなんですか?
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信田さん
なんなら僕は、その地元のさっきイベントを一緒にやった先生とずっとやってくもんだと思ってた。
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いがぐり
そうですよね、あんなに大きなイベントをしたんですから。
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信田さん
ただ、セミナーを1回受けて自分の生き方みたいなものを考えたときに、あの人と一緒に居るのは違うなって一瞬で気づいてしまって。
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いがぐり
そんな背景もあっての今になるわけですね。

信田さんの思う不登校とは

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いがぐり
学校というのかもう定かではないんですけれども、信田さんはいま子供たちがそれぞれ自分のやりたいことをやって、探求していく場みたいなものを作ろうとされてるじゃないですか。
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信田さん
うん。
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いがぐり
信田さんの投稿にもありましたけれども、結果として学校に馴染めなくて、なかなか通うことができなくてっていう子がそういう場に来ることが多いと思うんです。
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信田さん
確かにそうですね。
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いがぐり
それでいて、今フリースクールとかそういう場所っていうのが、ものすごくどんどんどんどんできてるじゃないですか。
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信田さん
うんうん。
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いがぐり
それじゃあ、そもそも信田さんにとって、不登校”っていうのは何だと思いますか。

「不登校」とは,何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者 (ただし,「病気」や「経済的理由」による者を除く。)。

児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説
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信田さん
不登校っていうのは、僕の中では、自分を輝かせる場所が学校ではなかったっていう子が、不登校という形で表出したということだと思ってて。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
社会的にはいじめがあったんじゃないかとか、問題があったんじゃないかって言って、かわいそうな子って捉えられますよね。
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いがぐり
確かに、その傾向にありますね。
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信田さん
この子の受け皿がないっていう点では、ある意味かわいそうなのかもしれないけど、輝かせる場所が現状ないから、しょうがないというか。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
いがぐりくんはテニスやっていますよね?
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いがぐり
中学生から、今もやっていますね。
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信田さん
テニスをやっていて、無理やりフラダンス部とかに強制入部させられてたら、自分の輝かす場が分からなくなるじゃないですか。
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いがぐり
確かにそれは辛いですね笑。
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信田さん
部活動だったら放課後の1時間半ぐらいかもしれんけど、学校全てだともう朝8時から4時とか結構長い時間だから。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
「ちょっとその時間をよくわかんねーな」って過ごしてしまっている人、「自分が輝く場がないな」って直感的に感じている子が、取り出された状況。
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いがぐり
はい。
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信田さん
それが全国に小・中学生で20万人。分かっているだけで20万人いるよって。
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いがぐり
20万人も、、、。
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信田さん
その20万人の居場所ってどこなんだろうって言ったとき、学校に行かずにもしかしたら農業することなのかもしれないし、何かアクセサリー作っていることなのかもしれないし。
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いがぐり
うん。
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信田さん
受け皿がなくて宙ぶらりんになっているから、かわいそうなだけであって、そうじゃない場所を作ってあげれば何もかわいそうではないっていう存在かなって。
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いがぐり
なるほど、確かに”不登校=かわいそう”のイメージは強いですよね。
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信田さん
学校の中に才能を活かす場所と機会がなかっただけ。

必要なのは見抜いて伸ばすだけ

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いがぐり
逆に自分のやりたいこととか、してみたいことっていうのが見えなくて、不登校気質になっている子に関しては、信田さんはどう思われますか。
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信田さん
それはやっぱりですね、教育者が見抜いてあげるべきだなと。
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いがぐり
なるほど、うん。
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信田さん
ただし、これはものすごく難しいことなのです。
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いがぐり
ですよね笑。
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信田さん
教員も中学校だったらいろんな教科の先生が入るので、10人とか20人とかって単位で全員で見ていってあげること。
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いがぐり
いろんな視点を持ってってことですね。
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信田さん
それと、家庭教育の教育者は親なので、見てあげて伴走して、「これ得意なんじゃないの?」とか。
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いがぐり
そっと支えている感じがします。
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信田さん
アスリートでも、「何かあいつはその才能あるぞ」って見抜かれて世界チャンピオンになったりとか多いじゃないですか。才能を見抜かれて、向上したとか。
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いがぐり
確かに。
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信田さん
材料がない状態だと分からないじゃないですか。
いがぐりくんもテニス得意だったけど、重量挙げをやっていたらもしかしたら今頃世界チャンピオンになっていたかもしれないわけじゃない。
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いがぐり
重量挙げか〜笑。
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信田さん
普通に生活していては見えない才能っていうのをその子を刺激しながら、見つけて、出てきたらそれをぐって引き上げる。
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いがぐり
そういうことこそ、子どもって反応いいですよね。
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信田さん
自分は教科が数学だったので、雑談の中でゲーム作るプログラミングも家を建てる大工さんも数学を使っているっていう話をしたり。
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いがぐり
いろんな場面にありますね。

火種を焚きつける

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信田さん
以前生徒で、心理カウンセラーとか臨床心理士とかになりたいって子がいて。
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いがぐり
数学とは分野がそれている気がしますね。
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信田さん
結構心理学系って統計データ取るから、数学もまあまあ必要。とかって話しながら、何かこの学びが〇〇に繋がっているとかっていうのを、いろいろ出していくと、中にはそれ聞いただけで目が輝く子もいたりするんです。
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いがぐり
あぁ、なんとなくイメージできます。
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信田さん
そこで、「おっ」て身を乗り出すみたいな話っていうのを引っ張ってあげて、「何?君なんか興味あんの?」みたいにして、興味関心をくすぐるんです。
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いがぐり
そうかそうか。
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信田さん
そこから本を渡してあげたりとか、ネットの記事を印刷してあげるとか、自分でワード検索してみなとか。いくらでもやりようがある。
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いがぐり
深掘りしていくわけですね。
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信田さん
あと僕がやってたのは、教室の学級文庫にいろんな分野の本を置いてました。工藤勇一さんの『学校の当たり前をやめた』っていう本を置いたら結構生徒見てましたからね。
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いがぐり
意外と見るもんなんですね
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信田さん
クラウドファンディングの仕組みとか話したら「それ面白いですね」って言ったりとか、結構いろいろ投げてあげると、この子はこれに飛びつくんだな、この子はこれに飛びつくんだなって分かってくるんですよ。
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いがぐり
なるほどなるほど。

やる気スイッチを押してあげる

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信田さん
あと僕1個やったのが、「連立方程式がもう意味わからん」って言って泣き出すぐらいの女の子がいたんです。
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いがぐり
はいはい。相当な数学嫌いですね。
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信田さん
そうです、もうその子はとにかく勉強嫌いで。だけど、絵描くのは上手かったんですよ。
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いがぐり
うん。
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信田さん
イラストレーターのように書くんですけど、クラスの掲示板に、その子の絵を貼って、コーナー作ってあげていました。
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いがぐり
嬉しいですよね、そういうのって。
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信田さん
でも、職場体験学習をやるときに、名古屋のアニメの専門学校みたいなとこに行きたいとかって言っていたけど、片道2時間ぐらいかかっちゃうから、親の許可が出なくて諦めたんですよね。
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いがぐり
かわいそうに、、、。
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信田さん
けど、代わりに僕行きましたね。
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いがぐり
信田さんが行っちゃったんですか笑。
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信田さん
僕が受講生として申し込んで、「声優に興味あります」って行って、現場で事情を話して、代わりにその1日のプログラムやりましたね。
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いがぐり
すごい、熱意!
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信田さん
次の日学校行ったときにその子に話して、資料とかも全部あげて、そこでしかもらえない下敷きとかもあったのでめっちゃ喜んでいて。
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いがぐり
絶対に嬉しかったでしょうね。
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信田さん
ちょっと勉強も前向きになったりとか、普通そこまでしないと思うんですけど、その子がそれで人生変わるかもしれないからやりましたね。
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いがぐり
そっか、一人一人の火種みたいなものを先生が見つけて、焚きつけてあげるみたいな。
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信田さん
そうですね。数学で泣いてるんだから、そこで数学を分かりやすくもっと教えようとしても、火に油注ぐだけなんですよ。
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いがぐり
悪循環だ。
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信田さん
先生は先生でこんなに一生懸命頑張ってるのに、私には理解できないってなってしまいがちです。
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いがぐり
そうじゃないんですね。
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信田さん
クラスでその子が書いた絵を貼ってあげるとか、そうするとクラスの子が「上手いね」とか言って、褒めたりするわけですよ。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
そういった小さな目に見えないスイッチをそっと押してあげるのが大事なんです。
そして、そんな場所を作っていきたいと思っています。

不登校は誰でもなる可能性がある?

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いがぐり
ただ、学校にいる子の中でも、何かそういう場を決めあぐねてるというか、自分の中で分からないっていうような子もいるじゃないですか。
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信田さん
うん。
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いがぐり
そういう子もどちらかというと、不登校になる気質みたいなものはあるっていうことなんすかね?
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信田さん
それは、ものすごくありますよ。
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いがぐり
ものすごく、、、。
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信田さん
今は高校2年生の男の子で、僕が最後に勤めた学校に当時中2としていた子なんですけど。
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いがぐり
おぉ、教え子ですね。
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信田さん
はい。もの作りとかプログラミングとか、3DCGとかそこに興味があって学校でそれをやる時間がないと。

3DCGとは

3次元の立体空間で描かれるコンピューターグラフィックのこと。2次元のCGは縦横の空間である「面」のみでの表現に対して、3次元のCGは「縦」「横」「奥行き」の3方向を用いて、さまざまな動きなどを表現する。
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いがぐり
学校ではなかなかそういった時間はないですよね。
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信田さん
しかも、部活の朝練とかもあったから、6時半に家を出なきゃいけないと。
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いがぐり
朝は封じられましたね。
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信田さん
夏で午後練とかあると6時半ぐらいに家着くのかな。
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いがぐり
夜もこれは厳しい、、、。
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信田さん
そうすると6時半に出て6時半に帰宅の12時間。しかも宿題とかもあるから、家でパソコンに触れる時間が夜のわずかな時間しかないわけ。
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いがぐり
やりたいことができないわけですね、、、。
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信田さん
「もう学校に行かずに、あの12時間パソコン触れたらどんだけ幸せなんだろうと思った」って言っていたんで、これは最近話したんですけど僕はそのスクールを作るっていうのをその子にあえて話したんですちょっと前に。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
「こんなん中学の時あったらどう思う?」ってプレゼンしたら、「いや、本当に僕あったらそこ行ってましたね」みたいな。学校にパソコン持ち込み禁止だし、当然授業中にそんなね、3DCGプログラミングやれないし、しかも教えてもらえないから。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
だけど、その子はめっちゃいい子だったし、コミュニケーション能力もあるからリーダーやったりとか、普通の子として、何ならいい子として振る舞えてしまっていたんですよ。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
だから、辛いですよね。全然不登校になる様子もないし、そういう人間でも。
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いがぐり
確かに確かに。
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信田さん
だから、不登校ってある意味それが表出したからいいけど、表出せずに才能を潰され続けてる人がいるってことですね。
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いがぐり
悲しいですね、でもそれって。
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信田さん
そうなんですよ。

教育のポイントは教育者にあり

”ちゃんと”でないから”ちゃんとできない”が分かる

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いがぐり
でも、難問に立ち向かったときに、「ちゃんと向き合えないんだ」みたいなこと言って逃げちゃうんだみたいな、マイナスのイメージを持ってしまう先生とかもいたりするじゃないですか。
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信田さん
うん。
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いがぐり
なんかこういう先生の方が、僕はどちらかというと多数だと思うんですけども。
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信田さん
そうですよね。
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いがぐり
それって、先生に対して信田さんはどうすれば良いと考えていますか?
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信田さん
学校なんて先生次第だと思う。もっと言うと、校長次第だと思うんですけど。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
ただ思うのは、もしそういう先生と喋れるのであれば、さっきいがぐりくんに言ったように、例え話とかを使いながら、理解してもらうっていうのがいいと思っています。
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いがぐり
そっか。
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信田さん
例えば、いがぐりくんがフラダンスを踊れないのにずっとフラダンスを踊らされ続ける。もう1年間ずっと。
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いがぐり
それは辛いですね。
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信田さん
さっきの子は数学も英語もできないから、毎日2時間、訳が分からない時間があるんです。それって、結構苦しくないですか?
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いがぐり
そう考えると辛いですね。
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信田さん
だからそこで、「やれよ」とか「逃げんなよ」って言うって、相当ハードじゃないですか。
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いがぐり
そうですよね。
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信田さん
先生たちって良くも悪くも中高時代にある程度勉強ができて、基本的には4年制大学まで出てって人が多いので、そのつまずき感とか、泣くほど訳が分からないっていうことが分からないんですよね。
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いがぐり
なるほど、それがやっぱり不登校の生徒に対してのマイナスイメージとかネガティブイメージにも繋がってるんですかね。
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信田さん
そうでしょうね。だから多分不登校になったことのある先生が、たくさんいた方がいいですよね。他にない経験があるとか。
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いがぐり
うん。
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信田さん
元不登校の先生を積極的に採用する、もしくはそういうカウンセラーを入れるっていうのは、大事かなって。
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いがぐり
なかなかないですね。
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信田さん
どんなときでも辛くなるのは、いわゆるちゃんとできなかった人。そういう人がこぼれていくから、そこからこぼれている人を指導するのが王道しか行ってない人だと、乖離が起こるのは当たり前ですよ。
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いがぐり
確かに確かに。じゃあ学校に馴染めない子が出るっていうのは、全部が全部そうじゃないかもしれないんですけども、先生が作り上げている学校という制度みたいなところに大きくは繋がってくるんですね。

教育者に対してもっと積極的な教育を

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信田さん
結果として真っ当に生きてきた人がのし上がっていくような形にはなっているし、それで、そういう教育受けてそこで成功した人が今も教えてるっていう形ですよね。
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いがぐり
はい。
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信田さん
でもそれを、、4年制大学を出てないけど人生経験が豊富な人を先生にっていうのは、また時間がかかることなので、だったら現状をどうさせるかっていうと、そこはやっぱり先生たちを教育しなきゃいけないと思います。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
心理学だったりとか、すごい特殊な生育歴を持った子たちがいるっていうケーススタディを学校の研修とかでやっていくってことが大事かなぁと思いますね。
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いがぐり
今の学校現場にはなかなかない時間ですね。
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信田さん
そうですよね、でも、知らないことはできないじゃないすか。
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いがぐり
確かに。
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信田さん
でも知ったらできることってたくさんあると思うんで。
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いがぐり
はい。
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信田さん
そこを先生になってからでもいいし、教育学部の教職課程に入れ込んでいくとか、そういう教材を開発して、いつでも見れるようにしておくとか。
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いがぐり
データベース化したいですよね。
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信田さん
各学校でそれを見れたら、なおいいですよね。
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いがぐり
何かそういった点で言うと、やっぱ年配の先生の生徒指導の判断とか考え方って、的確ですよね。そういうのはやっぱり経験則なんですかね。
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信田さん
それはやっぱりありますね。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
僕の知ってる先生でも教頭先生ですごい飲んだくれの人がおって、Excelの使い方もわからないから、後輩にふったり、最悪校長がやっていたりしていました。
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いがぐり
嫌な先生、、、。
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信田さん
でも、僕が保護者にクレームを言われたときに、「一緒にいったるわ」って言って来てくれて。その人のいなし方とかが、すごくて。
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いがぐり
それは驚きですね。
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信田さん
面白い経歴を持っていて、めっちゃ遊びを知ってる人なんですよね。
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いがぐり
イケイケの人みたいな。
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信田さん
うん。なんかそういう教員経験も豊富だけど人生経験も豊富みたいな人はやっぱり、いなし方とかがうまい。
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いがぐり
だから先生も、遊べっていうわけじゃないけれども、いろんな経験をしていく必要があるっていうことですよね。
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信田さん
そう。
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いがぐり
それが、生徒に寄り添うっていう形に、遠回りでもなってくっていうことなんですよね。
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信田さん
うん、そう思いますね。経験を増やすことも大事だし、経験できないようなことだったらせめて、直接経験した人に話を聞きに行くもいいですね。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
僕も地元の同級生のヤンキーしてたような子とかに「中学校のときに何考えとったん?」とか、聞いてましたからね。
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いがぐり
それ、面白いですね。
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信田さん
「もう何も考えとらんかった」って言って、近くのスーパーとかで、結構バイクで集まったりとかしてた子もおったんで。「その時はもう本当に楽しければ何でもいいって思ってた」って。
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いがぐり
はいはい、うんうん。
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信田さん
「大人になってマジで馬鹿だったな」って、「自分の息子がそんなことしたら絶対殴っとるわ」って言っていて。ああいう人って、当時そういう思考で動いてたんだっていう。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
でもそんなこと経験しないじゃないですか、僕もしたことないし。
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いがぐり
滅多にないですよね。
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信田さん
なんでも深ぼりしていくと、親が離婚したとか、お母さんが不倫したとか、正しいことしか親が言わないとか、自分の生活が不甲斐ないとか、部活でレギュラー選ばれなくて、むしゃくしゃしてたときに遊び逃げたとか、いろいろあったんだなっていう。
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いがぐり
なるほど。それをやっぱり先生が気づいてあげたりとか、寄り添ってあげられるとその子にとっても輝ける場所っていうのは、見つけられたのかもしれないですよね。
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信田さん
そう、だからそういう子たちに対してする指導は、「なんだお前らいい加減にしろ」ってこう怒鳴る叱るだけじゃなくて、「何かあったの?」みたいな傾聴が大事。
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いがぐり
なるほどね。
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信田さん
多分そういう子って最初は素直にならないと思うんですよ。でもそこで経験則があると、きっとこういうことあるんじゃないのみたいな想像ができるんです。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
そうすると「なんでわかったんですか?」みたいに生徒も心の距離をグッと近づけてくれる。
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いがぐり
共感できますもんね。
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信田さん
「いやぁ、そりゃあ俺もあったからね」とか、「自分自身は無かったけど、友達が結構荒れとってそうなっとったから、多分家のことなんじゃないかと思ったよ」みたいに伝えてあげる。
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いがぐり
そうなると、少しずつ心を開いてくれるんですね。
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信田さん
聞いてあげるところからですね。これをどの先生も知ってほしい。

新しい”場”ができていくまで

過去の自分を救うために

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いがぐり
なるほど。そっか。そういう、いろんな子の話を聞いてあげたりとか、自分の子やりたいことを見つけていく場所を、自分が学校の外に出てでも作ろうと思ったきっかけは何だったんですか。
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信田さん
結局過去の僕のためなんでしょうね。
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いがぐり
過去の自分ですか。
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信田さん
結局、僕の人生を振り返ってみると、人と同じことをするのが嫌だったっていう過去があるんです。
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いがぐり
そうなんですか?
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信田さん
まあ普通に進学校行って、それなりの私立大学に行って、教採も受かって、大卒で、新卒で教員になったから、外から見るとまっとうなんですけど。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
もう話はさかのぼること3歳のときなんですけど。
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いがぐり
3歳まで!
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信田さん
3歳のときに情操教育とか音楽とかダンスしたりする教室に通わされてたんです。
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いがぐり
はいはい。
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信田さん
まずその教室の入り口で先生が、来た子に名札をつけるわけですよ。
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いがぐり
はい。
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信田さん
みんなボケーと立ちながら、つけてもらうんですけど、僕はつけさせなかったらしいんですよ。
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いがぐり
なんでなんでしょうね。
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信田さん
「僕はつけない」って頑なに1人だけつけさせなくて。あとはそのアクティビティの中で、リズムに乗りながら地面にあるロープを踏みながら歩くっていうのがあったんですけど、僕は1人だけこのロープをまたいで絶対に踏まないように歩いていたんです。
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いがぐり
ひねくれていますね笑。
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信田さん
逆のことをしていたんですね。俺は一緒にならんぞみたいな。
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いがぐり
頑なですね。
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信田さん
それを見た母親が、うちの子まずいのかなって先生に言ったら、その先生は「彼は賢いんですよ、分かって人と違うことやっているんですよ」みたいな。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
でも大人になった僕が、それを分析すると、他の子と同じようにロボットのように一緒ではありたくない。名札をつけてラベリングされたくないっていう潜在意識の表れだったと思うんすよね。
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いがぐり
うんうん。
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信田さん
でも、高校は管理的で宿題なんかもたくさん出す進学校に入学してしまったんです。
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いがぐり
そんな学校に入っちゃったんですね。
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信田さん
刑務所って僕は呼んでるんですけど、とにかくもう押し付けてくる。もうお前ら有名大学に入るんだと。
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いがぐり
いやですね。
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信田さん
でも、反骨精神もあって、絶対にそんな言われたとこ受験しないって決めていたんですけどね。
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いがぐり
意志が固いですね。
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信田さん
進学校って3年間の内容を大体2年ちょっとで終わらせるじゃないですか。
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いがぐり
はいはい。受験勉強にまわすんですよね。
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信田さん
でもそのセンター入試前までの9ヶ月分ぐらいを1年生2年生3年生にちょっと引き延ばすと、毎日2時間5、6時間目の授業とかは、自由な時間ができてもいいはずなんですよね。
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いがぐり
確かに、考え方によってはそうですよね。
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信田さん
そこに何か探究学習みたいのをしたら、あの進学校だったら会社いくつか立ち上がったんじゃないかなって思います。
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いがぐり
そんな賢い子がいっぱいいたんですね。
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信田さん
だからこそですね、「俺は一体何やってたんだ」って、「あの3年間で身についたものなんて、受験テクニックだけじゃないか」って。
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いがぐり
そんな中で先生という職を選ばれたのはなぜなんでしょうか?
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信田さん
そんな才能を潰すような高校時代がやっぱり大きかったんで、それとは違う教育するぞって思っていたんでしょうね。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
要は結局、常に過去の自分を救う動きをしてるんですよ。
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いがぐり
なるほど、過去の自分を救うか。
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信田さん
高校生の頃の私に、社会で役に立つようなことを教えてくれなかった先生たちに、あえてアンチテーゼをぶつけてやろう!みたいな。
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いがぐり
熱いですね。
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信田さん
あとは部活動で、自分もオリンピックに行きたいとか夢見てたこともあったけど、それを目指せるような指導っていうのはなかなか受けられなかったんですよね。
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いがぐり
なかなかそういう機会には恵まれにくいですよね。
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信田さん
それぐらいの熱意を持って教えることができたらいいなとか、オリンピック選手育てられたらいいよなって体育の先生でもないのに思っていたんですよ。
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いがぐり
それこそ、やりたいことを追求する場ですね。

教育実習での運命的な出会い

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信田さん
教員になろうと思った理由のあともう1個は、本当に運命的な出会いがあったからです。
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いがぐり
運命的な出会い!?
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信田さん
もともとは、地元に戻って大手に入れたらいいなと思っていたんです。
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いがぐり
はい。
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信田さん
ただ、教育実習のときにその生徒とか、担任の先生に、「就活してます。」と言うと失礼じゃないですか。
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いがぐり
煙たがられますね。
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信田さん
もう「それ言うな」とも言われてたので、「教員になるのが夢です」ってめっちゃ熱く語ってたんですよ。
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いがぐり
おお、嘘ではないけど熱血を装っていたわけですね。
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信田さん
そうそう。それで3週間やったらお別れ会をやってくれて、クラスで中2の男の子が、泣きながら手紙を読んでくれたんですよ。

私が教師になった”きっかけ”と、M君への感謝。

https://note.com/nobuta314/n/n91887f1cbeca
avatar
いがぐり
感動的ですね!
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信田さん
「僕はプロ野球選手になるという夢を叶えるんで、先生は本当の先生になるという夢を叶えて、またこの中学校に来年戻ってきてください。」って言われたときに、中二の思春期真っ只中の男の子が、泣きながら手紙を読むのを全く想像してなかったので本当に感動しましたね、
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いがぐり
心はこれで動かされたんですね。固まったというのかな。
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信田さん
Mくんっていう男の子で、今は大学の博士課程を終えて、研究員か何かしてるみたいですけど、改めて「本当にいい出会いだった、ありがとうね。」って連絡したんですよ。
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いがぐり
はいはい。
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信田さん
そしたら、「大学教授になるって夢を追いかけてるんで」って言ってて、「いい出会いでしたね、また愛知帰ったら飯行きましょう」みたいなこと言ってくれたんですよ。だからMくんの涙があったから、就活もうやめようってなって。
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いがぐり
教員の醍醐味を一気にそこで味わった感じですね。

教育は種まき

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いがぐり
感動的ですね。なんかそういう背景とかもありつつ、やっぱりいるのは過去の自分なんですね。
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信田さん
そうですね。お医者さんになる人はね、自分が病気して助けてもらったからとか、おばあちゃんが病気になってそれを手術で救ってくれたお医者さんがいたからとか、やっぱり経験の中できっかけがあるはずなんです。
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いがぐり
確かにそうですね。
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信田さん
経験の中で、将来に夢を抱くとするならば、やっぱりそこの経験の部分を耕さないと、その中にヒットするものが1個もなかったなら、そうじゃないものを入れてヒットさせてきっかけをつくる。
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いがぐり
なるほど、はいはいはいはい。
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信田さん
国数英理社を入れても反応しなかったら、ちょっと別のお金儲けの本を渡してあげればするかもしれないじゃないすか。
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いがぐり
確かに確かに。経験という名の畑を耕してますね。
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信田さん
そう、だから例えば数学っていう種をまいたけど開かなかったとする。でも、お医者さんという種を入れたら「医者になりたい」って言って、医者になるために数学を学ぼうとなるかもしれない。
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いがぐり
別のきっかけでですね。
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信田さん
何かその種がどの種か分からないけど、僕の畑では開かなかった種はたくさんあるし、でもそれは植えてみないと分からないから。
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いがぐり
確かにそうですね。
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信田さん
僕はその教員っていう、種がMくんの涙によって、開いたということです。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
涙がね、いい肥料になりましたよ。

目指すべき理想の教育

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いがぐり
そんな信田さんがそれこそ、耕す場所を今作られてるじゃないすか。
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信田さん
そうですね。
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いがぐり
その場を作って未来には、どんな場所や教育を信田さんは連想していますか。
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信田さん
少し見てもらいたいものがあるんです。
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いがぐり
なんですか、これは?
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信田さん
僕の以前の教え子が、今つくっているスクールに遊びに来てくれて、最初はボードゲームして遊ぼうと思っていたんです。
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いがぐり
いいですね。
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信田さん
でも、この男の子が「あの、ちょっと昨日の夜寝る前に良い気づきがあったんでシェアしていいですか?」って言い出して。
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いがぐり
早速シェア!
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信田さん
最初は普通に喋りながら語っていたんだけど、ホワイトボードを見つけて、「ちょっと書いた方がわかりやすいんで書いていいですか?」って言い出してこのシーンが生まれたんです。
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いがぐり
面白い展開ですね。
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信田さん
この男の子は、自分のモチベーションコントロールの方法を、図を使いながら解説してくれたんですけど、それを皮切りにそこにいた別の子も話をしてくれて。
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いがぐり
伝染していってますね。
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信田さん
自分の体験したこと、体感したこととかを思い思いに語る。
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いがぐり
実は意外とない時間ですね。
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信田さん
このスクールの真横に100万冊本がある図書館があるんですよ。
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いがぐり
環境も最高ですね。
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信田さん
もう何か喋ることなくなったら、「じゃあ今日は1時間自由にあげるから、ちょっと図書館行って何か興味あるものを借りといで」って、借りてきて読んで、感じたことをシェアする。
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いがぐり
おもしろい!
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信田さん
全員で借りてきた本を棚に並べといて、そうするとお互いに「あれ、〇〇ちゃん、これに興味あるんだ」とか言って、興味を表出させる仕組みを作ろうかなと思っているんです。
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いがぐり
小さな火種を見つける作業ですね。
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信田さん
そしたら、それをプレゼンしたりとか、プレゼンしなくても自分で実際作ってみるとか。
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いがぐり
なるほど。
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信田さん
ていうことが活発に行われていったら何か起こるんじゃないかなって思うんです。
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いがぐり
自分が自分のを耕したりとか、信田さんがその子どものを耕すっていうよりかは、その場ってお互いに耕し合っている感じがしますよね。
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信田さん
そうそうそうそうそう。やっぱり、人が面白そうにしていると「何やってんの?」ってなるじゃないすか。
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いがぐり
お祭りですね。
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信田さん
そう。5歳ぐらいの子とかって、お母さんがスマホいじっているとすごい見たがるじゃないですか。
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いがぐり
確かに。
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信田さん
その感覚と一緒で、男の子が宇宙の本とかをとても楽しそうにやっていると、「私にも見して」みたいな。なんかそれの連鎖なんじゃないかなっていう。
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いがぐり
確かに確かに。突き進むみたい場所がわかってくるっていうことなんですかね。
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信田さん
「ロケットはなぜ飛ぶのか」とか「飛行機はなぜ浮くのか」みたいな揚力の話とか、逆にF1ってダウンフォースが発生するとかっていって。
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いがぐり
単純に物理というよりも、興味ありそうな子が多そうですね。
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信田さん
「結局物理じゃん」みたいな。結構、そこが入りみたいになると思うんです。
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いがぐり
なるほどな。
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信田さん
あと僕の教え子で、めちゃめちゃ学力低いのに韓国語喋れる子がおって、もう完全にTWICEとかにもはまり込んでて、「韓国人とDMしてます。」とかって子もいます。
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いがぐり
すごい、、、。
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信田さん
でも本当学力はもうオール3より下。そんな子でも喋れるし、だから興味持てばできるんだなと思って。
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いがぐり
なるほどな。
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信田さん
学力関係なく、興味からスタートすると、ものすごい力を得るっていう。逆に興味ないことの前では僕らも無力じゃないすか、ほぼ。
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いがぐり
確かに。大の大人でもねって感じですね。
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信田さん
そう。
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いがぐり
本当に信田さんの関わってきた子どもとか、信田さん自身の経験があっての今なんだろうなってのはすごい感じました。
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信田さん
うん。

面白いを創造して耕していく

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いがぐり
ではそろそろ時間も時間ですので、最後に信田さんが今の現役の先生たち含め、教育に関わる人、世の中の人に向けて、信田さんがこれだけは伝えたい、言っておきたいっていうことがあれば、最後にお願いします。
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信田さん
そうですね もう一言で言うと「一緒に面白いことしましょう!」ですね。
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いがぐり
面白いことですね!
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信田さん
一緒でもいいし各々のところでもいいので、やっぱり子どもって面白いこと好きじゃないですか。だから、面白いことしてる先生のことって多分好きだと思うんです。
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いがぐり
うん。
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信田さん
先生が面白いと思ってるってことは、子どもも面白いと思う可能性はあるじゃないすか。
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いがぐり
確かに、間違い無いですね。
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信田さん
何か教えなきゃいけないから教えてるっていう人と、面白がって教えてる人だったら、絶対面白がって教えてる人の方が何か興味湧くだろうし。
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いがぐり
そうですね。
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信田さん
怒鳴られて面白いかって言うと絶対面白くないし、強制されて面白いかって言うと間違いなく面白くないので、これは自分にとって「面白いのか?」っていう基準で生きていくと必然的に楽しくなってくる。
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いがぐり
本当にその通り。
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信田さん
学びとかも、みんなで面白がりましょうっていう感じですかね。
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いがぐり
お祭り感覚ですね。
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信田さん
基本的には枠の中に収まるってことは面白くないので、「いろんな枠は取っぱらっていきましょう」とかっていうのが付随されていくと思うんですけど。
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いがぐり
それも大事ですね。
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信田さん
そして、面白いものを創造しましょうって感じです。
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いがぐり
創造ね。確かにね。
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信田さん
うん。生み出していきましょう!
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いがぐり
なるほど。ありがとうございます。それではここまでで、インタビューは終わりにしたいと思います。
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信田さん
はい。
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いがぐり
信田さん改めてありがとうございました。
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信田さん
はい、ありがとうございました。

種をばら撒き続けることが問題解決に

不登校と言われるとどうしても、いい印象は持てないことが多いかと思います。

しかし、その原因の多くは自分の目標や目的が見つけられない、学校という場所に自分の原石を輝かせる場所がない。

そう言った苦痛の声が表出したものなのかもしれません。

それを解決できるのは、教員であり校長であり、周りの大人たちなのでしょう。

子どもの見えていない部分で少しずつ種を巻いていき、個々人が自己実現のための場所や学びを見つけていく環境を整えてあげる。

これこそが、一人ひとりの大人にできる最大の教育なのです。

そして、大人自身も背中で語れる面白いを追求していく人になること。

みなさんにとっての火種はなんでしょうか?もう一度改めて考えてみてはいかがでしょうか?