あなたは何か大きなことをやろうと思って、なかなか前に進まないなんてことはありませんか?
途中で怖くなっちゃって、結局やらないことが多いです。
やらなきゃ〜って思っているうちについつい後回しにしちゃうんですよね。
こんな風に思っている方は、やろうとしていることの大きさにばかりフォーカスして、現在の自分を比較し、「こんな自分にはできない」と『自分の中の否定的な声を受信してしまっている』のです。
大事なことは今、なんでそんな大きなことをやろうとしているのか?ってことを明確にすること。
では、一体どのようにして否定的な声をかき消し、自分が望んでいる状態に進むことができるのか?ということをお伝えします。
なぜ大きな行動する前に目的を持つことが大切なのか?
何か大きなことを為したい!と思った時、一番最初に考えて欲しいことがあります。それが目的です。
目的っていうと大げさに聞こえるかもしれませんが、分かりやすくいうと本心ですね。
その目的が大事な理由は2つあります。
行動の裏側には必ず目的がある
有名なアドラー心理学では人間の行動には全て目的があると言っています。これを目的論と言うのですが、過去や、他人や、環境のせいにしないというかなり自分に厳しい考え方です。
でも、たしかに自分では気づいていないだけで、よく考えてみるとその裏側には目的が必ずあるのです。
例えば、不登校の場合を分かりやすく解説すると…。
不登校になったら私たち、親の目線になると「何か学校で嫌なことがあったのかな?」って思って、学校に責任を追求しがちです。
「なんで○○行けないの?」って言いがちですよね。
でも、本当は目的が別にあったりします。
それが実は「お母さんに僕を諦めてほしくない」「本当の僕の実力を知ってもらいたい」とかだったりするのです。
これに気づくのめっちゃくちゃ難しいですが、そうやって考えていくと何かしたいから行動を生み出すってのは当たり前だなって感じます。
目的を理解しないと続けた時に本当はやりたいことを辞めてしまう
目的を理解しようともせず、大きなことをやろうとすると本当に辛いことが起こった時、途中で辞めてしまう確率が上がってしまいます。
人は本当にやりたいことだけをしたいという素直な生き物です。ある程度進んだ時、思い悩むことになります。そこで出てくるのが原因論です。
「なんで私は今、○○ができないんだろう?」と自分自身に問いてしまう。
しかし、原因や、課題は前向きな分析には必要ですが、自分を卑下する材料にして問題で埋め尽くしてしまいがち。
目的が曖昧だと原因や、課題、問題点の『できない理由』に着目して、自分自身を攻撃するようになっていきます。
できていないにフォーカスしてしまうと、まるで自分が本当にダメな人間のように思えてきて、チャレンジする勇気がなくなり、本当はやりたいことなのに途中で辞めることになってしまうのです。
綱渡りする前に事故や、事件があったことを言われれば誰だって足がすくみますよね。
大きなことを成し遂げたいという場合、もしかしたら一生涯やり続けることになるかもしれない。その時になんだか分からないままで良いやって向き合うことから避けると、一生涯、人生辛くても良いやって言っているのと同じことになります。
だからこそ、新しい何かを始める前に自分にとって意味がある目的とは何か?を問うことが大切なのです。
どうしたら目的(本心)は見つけやすくなるか?
大事なのはできない理由から入るのではなく、したい理由から目的を考えることです。
「どうして私は今、○○をしたいのだろう?」と問うこと。
間違ってても良いからたくさん思いつきで書き出す。こうすると自分の本心が見えてきやすくなります。
その見えた目的に対して、さらに同じような問い「なぜ?」を繰り返すのが真の目的に近づきやすいと言われています。
もし、こういう時、質問が浮かばなかったり、思いつきが一つも出てこない!という方は、一人で考えるのではなく、他人からたくさん質問されるのも一つの手です。
ポジティブでもネガティブでも受容して、ただただ聞いてくれる人を誘って質問してもらいましょう。
目的というのは個人的主観で構いません。もちろん、間違っていても良いです。
なぜかというと、最終的にやめなければ正しい道に戻ってくるからです。
大きな行動をする目的の分類を分けてみよう
ある程度、目的が出てきたら、それを整理して分類分けしてみましょう。もし足りなかったら追加で考えてみてくださいね。
なぜ私が?
ここが一番大事。まずは自分がなんでそれをやりたいと思っているか?を考えてみることです。
この問いは行動を起こす時の明確な意志になります。
なぜ自分がそれをやりたいと思ったのか?というのは必ず過去にあります。
大きな行動であればあるほど、過去に強い悲しみだったり、楽しみだったりがある箇所がキッカケになっているケースが多いです。また一つの出来事だけでなく、複数の出来事が連鎖しているケースもあります。
人生を曲線にして描き、自分の人生の棚卸しをしてみましょう!
何のために?
自分がその行動を起こして、何を達成したいか?を考えてみましょう。
この問いは何か行動を起こす時の軸になります。
この4つの約束、実験、人道、使命…どれかが必ず当てはまってきます。4つ全部当てはまるケースもあります。
- 約束…会員だから、役目だから
- 実験…実践をしてみたい、力を試したい
- 人道…恩返しのため
- 使命…日本のため、教育のため、未来のため
自分は何のためにこの行動をしたいと思っているのか考えてみましょう!
誰のために?
たった一人だけサービスを受けられるとしたら誰を助けたいか?ということを考えてみましょう。
この問いは何か行動を起こす時の方向性になります。
いろんな人を助けたくなりますが、この行動によって誰を一番幸せにしたいか?って決めることが大切です。じゃないと、方向性がブレます。
例えば子どもと、おじいちゃんは起きる時間も食べ物の好みも、考え方も違いますよね。それなのにどちらも助けよう!とは難しいのです。
右の道に行ったら同時に左の道には行けないように、逆にたった一人で良い。それに釣られてみんな結局幸せになっていきます。
いつまでに?
目的を決めたらいつまでにそれを遂行したいのか?を決めていきましょう。
いつまでにが決まらないと人はなかなか動けないし、さらに進んでいるのかどうかも分からず、段々投げやりになっていってしまいます。
カーナビで言うと、目的地までの距離を作っていくことが大事なのです。
もちろん、仮でも大丈夫。ひとまずは現時点で正しいと思える日付を決めていきましょう。
大きな行動する時には覚悟を持とう
自分についてたくさん考えたら、最後に本当にやりたいか?を問います。
この覚悟があることで、間違えたり、落ち込んだりしても再び歩き出す勇気となって自分を支えてくれるようになります。
その覚悟を持つために大切なことは3つあります。
まずはたくさん悩む
まずはたくさん悩みましょう。小さな一歩、小さな行動だと思えているならやり始められるはずです。
でも、悩むということはこれから大きな一歩、大きな行動だと思えているし、うまく行くかもしれないって考えているということでもあるのです。
まずは悩んでいるという事実を受け止め、たくさん悩んでください。
「とりあえずやってみれば良いんだよ!」という風潮がありますが、それは小さな行動の時に大切なことで、大きな行動の時には逆効果。
悩みは敢えて消さず、受容して、受け止めるようにしてください。
どうしても「やってみたい!」という気持ちが湧かないのなら、「やりたくない!」という気持ちから考えると選びやすいかもしれません。
選択肢の数を減らして、妥協点を見出すと選べるようになる人は結構多いです。
ぜひ試してみましょう!
辛くても辞めないと決意する
次に辛くても止めない!って自分なりに決意して行動しましょう。
泣いても良い。休んでも良い。たまに逃げても良い。ゆっくりでも良い。
でも、そのためには辛くても、難しくても、道に戻ってくると決意すること。
そんなことになんの意味があるのか?というと、「何を言われても止めない」って決意しているから批判や、否定的な言葉をアドバイスとしてプラスに受け止められるようになるのです。
ここで忘れてほしくないのは大きな目的はあなたの歩みたいと思っている人生そのものでもあるということです。
長い時間をかけてじっくりと取り組むことだからこそ、意気揚々と進む時もあれば、意気消沈して休む時もある…。でも、必ず道に戻ってくる。そんな人生を歩む自分に「良い感じだな」って自分自身で思えるのならば、きっと正しい道なのでしょう。
間違えても良いと自覚する
ここまで大きな目的を決めたり、小さく段階を区切って目標を作ったりする方もいたかもしれません。
そんな時に100%、絶対に間違えないように!失敗しないように!なんて考えないようにしましょう。
失敗はしていいのです。
というか、失敗はするし、間違えもするし、トラブルは起こるし、困るし、また悩んだりすると思います。
でも、それ自体が自分の大きな成長です。また次のステージに入ったということでもあります。
大事なことは「なんであの時、あぁしなかったんだろう…」と過去の後悔をずっと引きずるのではなく、「あの時、あぁしなかったから、次はこうしてみよう」と失敗を糧に次のチャレンジをする。
だから、諦めなければ結局、成功するのだと信じて取り組んで悲観的になりすぎず、「ま、いっか」と流せるように少しずつなっていくことを大切にしましょう!
大きな行動と目的はセット。目標は必要に応じて作る
- 行動の裏には必ず目的がある
- できない理由に着目すると人は止める材料にする
- 本心は間違っても良いからたくさん案を出して、その中から大事なものを選び取る
- 本心がでなかったら、聞いてくれる人を誘う
- やりたい理由は過去にある
- 何のために?という自分や、他人、社会のメリットを考えてみる
- やりたいことが決まったら目的地までの期限を決める
- 覚悟を持つには悩んでいる自分を受容する
- 覚悟を持つとは辛くてもやめない!と決める自分を良い感じだと思えること
- 覚悟を持ったら間違えても良いと失敗を糧にするように動く
こう見ると、目的はとても大事なことだということが分かりますね。
よく目的と目標をゴチャ混ぜにして考えている人がいますが、目的と目標は全然違うものです。
目的はこうしたいな、こう生きたいなって思えるもの。
目標はこうしたいなって思うものを細かいステージに分けて、数値化するものです。
目的は一つですが、目標はたくさんできるし、人によって数は違うということです。
ぜひ、自分の人生で何を達成したいのか?という目的を考えてみてください。そうすれば後回しになっていたものや、否定的な声を糧にして生きられる自分になりますよ。