元塾講師のりょうたです。

今回は僕が4年間塾講師をやってきた中で、特に印象に残っている出来事。

塾での3者面談にまつわる話ですが、そこで唐突に保護者に感謝されたときのことを紹介しています。

ビックリしましたが、4年間の塾講師生活の中でも1番嬉しい出来事でもあります。

1つのクラスにつき複数人体制

塾の体制にもよりますが、基本的に1クラスにつき科目担当ごとに複数人体制の塾が多いです。
(教室長も授業をする場合が多い)

僕は各クラスの数学と理科を担当。

他に英語担当の講師や国語と社会担当の講師がいて、1クラス3人体制でした。
(科目の振り分け、人数などは塾により異なる)

各科目の成績アップに努めるのはもちろんですが、生徒の様子やクラスの雰囲気などは講師間で共有します

つまり講師間の連携も必要なのです。

3者面談に指名された

塾では学校と同じく3者面談があります。

基本的には教室長が面談を担当することが多いですが、教室長が不在の日などは僕ふくめ他の講師が担当することもありました。

面談のセッティングは、塾にもよりますが保護者や生徒から希望の日時を聞き出してその日にいる講師が担当することが多いです。(場合によっては教室長がいる日に誘導することもあります)

そんなある日、3者面談の受付をしていたときに、「3者面談をりょうた先生にお願いしたい!」と保護者から直々のご指名が入り、その保護者・生徒の3者面談を僕が担当することになりました。

それまでに僕が3者面談をすることもありましたし、それなりに経験を重ねていましたが僕個人を指名されたのは初めてだったので、内心ドキドキしていました。

何かやらかしたかなとか…。

身に覚えはなかったですけど。

親に直接感謝される

直接お礼を言いたくて面談で指名した

そして面談当日を迎えました。

授業のあとの面談、開口一番に保護者から出た言葉が、

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ありがとうございます。

という言葉。

少し拍子抜けしましたが、今までの数学の授業がその生徒に良い影響を与えたとのことでした。

苦手な数学をつきっきりで見た

つきっきりで個別指導

実はこの生徒をふくめて、クラス全体として数学の苦手さが一番の課題でした。

当時中学2年生のクラスでしたが、中2数学はおろか1次方程式など中1の数学の計算問題(主に正負の数や一次方程式)も安心して解けるレベルではありませんでした。
(中1の計算問題を10問やらせても良くて半分解けるくらい)

そこで教室長とも相談して、その生徒をふくめてクラス全体で授業終了後に10分くらい居残りで中1の計算問題をやらせていました。(保護者の了承もあらかじめとってた)

教科書の例題レベルの計算でしたが、すべて解けるまでやらせてわからないところは丁寧にやり方をレクチャーしていました。

今回面談をやった生徒は、クラスの中でも特に数学の計算問題が苦手でした。

なので、僕も個人的に一番みっちりと教えこんだ子でした。

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りょうた
おとなしいタイプの子だったので、様子を見ながら引っ張っていきました。

数学の成績が目に見えて上がった

グラフ

そうして居残りの計算問題の特訓を半年近く継続してからの面談でしたが、テストの点数などを見せてもらうと数学の点数が特訓の前と比べて『30点から60点』と上がっていました。

ここまで点数が上がったことはそれまでなかったとのことで、その点を感謝されました。

計算問題を始めたころは、正解できたのが良くても10問中3~5問くらいでしたが、徐々に正解数も増えていって面談の頃には7~8問はコンスタントに正解できるようになっていて、たまに満点を取ることもありました。

面談ということでもちろん今後のことも話しあいました。

特訓のおかげで家で勉強する習慣もある程度ついてきたので、より細かいところのアドバイスなどをしました。

  • ある程度ながら他の教科の勉強法も
  • 宿題をこなすときのポイント
  • 数学抑えてほしいポイント

など。

ちなみに他の生徒に関しても、面談をした子ほどではないにしても、全員半分は安定して正解できるようになっていたので、劇的に成績が上がったまではいかずとも、ある程度の成果は出せたと思います。

感謝されたときにやりがいを感じる

今回はより個人的な話でしたが、塾講師と保護者の距離感記事でも触れたように保護者との距離感が近いからこそ、今回のように保護者から直接感謝されることもあります。

事前に保護者に了承を取っていたり、教室長が上手く根回ししたのも大きかったですが、この件からも改めて保護者との関係性は大事と言えます。

学校の教員など他の仕事でもそうですが、やはり『感謝』されることは仕事をするうえで大きなモチベーションになります。

面談などのように保護者からのフィードバックをもらう機会が良くも悪くも多い塾講師。

大変な仕事ではありますが、このようにやりがいを感じる瞬間もあるのです。

ふとした瞬間に感じる仕事のやりがい、それを意識してみるのも良いですよね。