地域学校協働本部と聞くと「また何かはじまった」と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際はそのまま「地域学校協働本部です」と名乗れば良いという、ものすごく簡単な話かもしれないのです。
今日は地域学校協働本部のその2ということで、既存の仕組みから地域学校協働本部のような仕組みに発展していくにはどうしたらいいのか?っていうことについてお話をしようと思います。
既存の学校支援組織から地域学校協働本部に移行するには?
そもそも今までも学校に何かする組織はたくさんあった
まず、先に学校支援組織というお話からします。
なんでこのお話をするかと言いますと…
そもそも学校を取り巻く組織っていうのは、ものすごくいっぱいあって、
「今までの組織をどうして良いのか分からない」
という声が非常にたくさん聞かれるんですよね。
これは今までの歴史の積み重ねによって、たくさんの組織が生まれてきてしまったわけです。
例えば、学校に関わる人たちによる評価をする第三者機関、学校関係者評価委員会や、学校を評価する地域の人、学校評議員制度。
ほかにも学校を支援(というか評価ですが)するっていう組織・団体がたくさんあるんですね。
で、そんな中で始まる学校運営協議会や、地域学校協働本部…
おいおい、また始まったのか!と思うわけです。
既存の組織を段階的に統合する
これをどう考えるか?本当に必要なものっていうのは何なのかっていうことを考えて、段階的に学校運営協議会や、地域学校協働本部の2種類に統合をしていくようにすると良いかなと思います。
学校運営協議会って、運営をするという組織の特性上、そもそも学校関係者の評価も含めた上での話し合いになるんですよね。
だから、学校評議員などの評価機関はいらなくなってくるんですよね。
地域の特性によっては残す可能性もある
じゃあ、全てを統合していって良いのか!ってなるかもしれないのですが、場合によっては計画的に残す可能性もあります。
それは学校運営協議会委員にしたんだけど、この人ふさわしくないっていう人がたまーーーにいる時があります。(大きな声では言えませんが、本当にそういうケースがあり、相談もよく受けます)
本当に評価しかしなくて、何にも活動しない、行動しない。なのに、文句は人一倍つけてきて、周りの足並みを乱すっていう人が学校運営協議会委員になってしまうケースがあります。
これは人選の問題なのですが、一度人選をしてしまうと、簡単に切るわけにも行かず途方にくれてしまうという課題にぶち当たることがあるんですね。
この場合、何かの役職を当てて、その人が活躍できる場を作ってあげて、学校運営協議会の健全な運営スタイルを取り戻すという手法を使うことがあります。
学校運営協議会ではなく、学校評議員にわざと当て直して、しっかり評価をしてもらう…なんてことをやる場合が本当にあるのです。
まぁ、本当はそういうことがない方がいいんですけど、そういう可能性もあるということを考えた上で、既存の仕組みから、新しい仕組みへ最適化を行っていきましょう。