地域学校協働で、みんなで意識を合わせて、意見をもちよって、しっかり方向性を決めて…という話がありますが、意外とそんなに簡単なことではありません。

価値観が違うということは、時として話が合わないという事態が発生するのです。

そんな時に想いで動く人と、誰が言うかで動く人が出てきます。

これはどちらも大切な考え方なのですが、最初の折り合いが合わないことが多いのです。

そのケースと、その対処法をお伝えします。

「良いと思う」では動けない組織のしがらみ

誰が言うかで動く人は、言葉の重みを重視するようです。

なにかというと、「どこまで本気なのか?」をちゃんと言葉だけではなく、行動や、態度などいろいろな視点で見ているのです。

実際に僕が言われた言葉ですが

「良いことやろうとしていることは分かる。だけど、それだけじゃダメ。そもそも違う地域の人(コーディネーター)を寄越すようでは言葉・態度が軽い。長が挨拶しに来るくらいじゃないと組織は動かない。どんな人が責任を持ち、どんな協力と組織体制があるのか?を示してもらわないと」

と言われたのです。

もちろん、この話が出る前に親身になってくれて、いろいろと話も最後まで聞いた上での返答ですが、「このままだと俺らも動くに動けないよ」と言うのです。

このように何かの組織の長になるということは、いろんなしがらみや、他の人との兼ね合いをたくさん考えていることが多いんだろうなと察することができました。

ダメなのか…ではなく、これすれば動いてくれるのか!と受け取り方を変える

さきほどの言葉はいろんな制限があって、出てきた言葉です。

だったら受け取り方を変えたほうが良い。

ダメなのか…ムリなのか…と思うのは簡単ですが、そもそも最初から諦めないと腹をくくっているならば、言われたことにヒントがあると気付けるはずです。

そして、「これ持っていけば良いのか!」とワクワクするような心持ちになれば、『確実に動いてもらえる方法』にたどり着くのです。

想いを語り、体裁を整える

しっかり動いてくれる支援者には2パターンあり、想いで動いてくれる場合と、組織体制をしっかりと明示して、やっと動ける人がいます。

つまり、想いを語って、しっかりと組織体制を作って責任の所在を明らかにしておけば、どんな人でも動いてくれるんだなって思うのです。